29 合同任務 ページ32
俺たちは汽車に乗っていた
そして炎柱 煉獄さんと合流して
火の呼吸について聞いていたところなんだけど
全然知らないみたいだった
「溝口少年 君の刀は何色だ!」
「!?俺は竈門ですよ 色は黒です」
「黒刀か! それはきついな!」
「きついんですかね」
「黒刀の剣士が柱になったのを見たことがない!
さらにはどの系統を極めればいいのかも
わからないと聞く!」
そうなんですね…
「禰夜は綺麗な白藍色だがな!
あやつの呼吸は水から派生してるんだろう
聞いたことのない呼吸だが!」
白藍色…
髪の毛先と目と同じ色
「禰夜の実力は柱同様 いやそれ以上かもしれない
だが柱になれない理由を知っているか 少年」
「え?」
柱同様 それ以上?
『協調性がないから』
そう言って座席の横に立っていたのは禰夜
「おお!来たか」
『人のことをペラペラと』
「いいではないか!兄妹なのだろう!」
兄妹 その言葉に少し空気が冷える
禰夜の周りは空気が冷たい
まるで凍っているような
『私は柱になれずともいい 鬼さえ狩れれば
…なぜ 合同任務なんですか』
「お館様のご意向だ
それに雪の呼吸は単独よりも
援護に向いているだろう」
『それは体が小さいのを
馬鹿にしているのと同じです』
昔から
体が小さいのを馬鹿にされるのが嫌いだったな
雪の呼吸…
どんな呼吸なんだろう
『それに単独でないと使えない技もあります』
「ふむ 興味深いな」
そんな会話を聞いていると汽車は動き出した
「うおぉぉぉぉ すげぇすげぇ!速ぇぇぇ!!」
伊之助は窓から顔を出してそう叫んでいた
「危ない 馬鹿この」
焦って善逸が全力で止める
「俺外に出て走るから!!
どっちが速いか競争する!」
「馬鹿にも程があるだろ!!」
『うるさいな 鬼が出ても知らないから』
「え?」
禰夜のその言葉に善逸の顔ら青褪める
「嘘でしょ!鬼出るんですか この汽車」
「出る!」
煉獄さんは今回の任務のことを説明してくれた
そして 車掌さんが切符を切りにくる
なんだろう 嫌な匂いがする
『なんだお前 嫌な匂いが…』
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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月2日 3時