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1 壊れる ページ2

今朝元気に 気をつけて

って炭治郎を見送っていたのに

一瞬にして赤く染まった部屋

なにか違う匂いがして

だけどあまり気にしなかった


その後すぐ 血の匂いでいっぱいになった

鼻をつんざくほどの血の匂いと

母さんの悲鳴

竹雄の 六太の 花子の…


たまたま奥の小部屋にいた私は

その様子をただただ覗くだけで


死にかける母さんと目が合って

「逃げて」

そう口が動く

「あなただけは…」

そう

なんで?

私は… 私はっ…

「姉ちゃん… 逃げろ」

竹雄までもがそんな風に口を動かした

ごめんっ ごめんね


禰豆子の悲鳴が聞こえる

ごめんなさい

ごめん

こんな姉ちゃんで…

ごめんっ

炭治郎がいないのに

私が守らなきゃいけないのに…


ごめんっ

私だけ逃げるなんて…



なんて 私は


最低なんだろう






走った

ただただ無我夢中で走った

涙で前が見えなくても

雪で足がとられても

あの場から逃げた


姉という責任から


あの現実から



炭治郎 ごめんなさい


私はなにも守れない


最低な人間です









どうか 私を許さないでください

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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月2日 3時

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