蛇柱と天柱 弐

桜田「さらに続き。」 ページ38

　
―――――ドォォォン！！



花火が始まる。




綺麗すぎて思わず見とれる。

花火の後は変だ。




寂しくて仕方がない。




今は夜で、

月も星も、天全体がとても綺麗。



人は幸せ者だね。



綺麗なものに囲まれている。

美しいものがすぐそこにある。






――――ドォォン・・・・！！




綺麗だなぁ。


でもやっぱり寂しくなる。









――――ギュッ









勝手に彼の手を握る。





彼は驚いたが、



「ごめんね」と一言いうと、



そっぽを向いた。





花火と、月明かりに照らされた彼は



驚くほど綺麗で、




それを隣で見ている私は幸せ者で、







彼の手を離そうとしない私は、






―――――ドォォォンッ！！！





　







桜田「―――好きだよ。」






　






欲張り者です。







　

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