*はじめての 3【煉獄杏寿郎】

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「今日は生家に帰るんじゃなかったか？」


「思いのほか早く終わりました！
それよりこの袴どうですか？押し入れの中を整理していたら見つけて.....煉獄さんの羽織と似ていると思いませんか？」


「んﾞッッッ、そうだな」


「ふふ、嬉しくて着て帰ってきました」


今日のAはやけにテンションが高くて愛い。


「そ、そうか、とても似合っているぞ！
......ところで今日は何を作っているんだ？」

「麻婆豆腐と餃子です！
ただみじん切りに手こずっていて少し時間がかかりそうです」

ふとまな板を見るとキャベツが1枚だけのっている。

どうやら1枚ずつみじん切りしているらしい。



「...これが麻婆豆腐なのか？」


「一応....豆腐が崩れて消えてしまいましたが....」





Aにしてはなかなか難しそうなメニューに挑戦したな、と、何故この献立にしたのか聞いてみた。



「浅草任務の時に食べて、
とても美味しくて、煉獄さんに作ってあげたいなと思って....

料亭の人にレシピを聞いてきたんです！
実は帰りが遅くなったのはそれもあって...」


「.......」


「ま、まあ料亭の味には及びませんが...」


「........」





「......と、とりあえずお風呂の準備ができているので先に入ってきて下さい」





「A」



「.......？」









「俺と結婚してくれないか」





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