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五分休憩したらまた再開すると言うので汗を拭きにいこうとすると、
煉獄さんがどんどん私の方へ向かって歩いてきた。
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「....ち、近いです煉獄さん」
「.......うむ」
何がうむなのか教えて下さい。
私の顔に土でもついていますか。
「........あ、の....わたし、何かしましたか..」
十センチ先には煉獄さんの顔があった。
すぐ後ろに壁があって逃げ場はどこにもない。
困った。どうしよう。いきなりなんだ。
煉獄さんは何も言わずにジッと私を見ている。
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「れ、んごくさんさすがに、ち.....近くて、あの」
今にも心臓が飛び出てきそうだ。
顔も耳も身体も全部熱い。
恥ずかしさのあまり煉獄さんから目を逸らしてしまう。
「.....み、みみみ耳は聞こえていますか」
目の奥も熱くなってきて視界がボヤける。
見られたらまずいと両手で自分の顔を隠した。
「.....っ.......あの、そろそろ.....何か、言って下さい」
指の隙間からそっと覗くと、
「ははっ!すまん、今日の君は反応が新鮮でついからかってしまった!」
と、少しいじわるそうな顔でこちらを見てきた。
「.....お、怒りますよ」
煉獄さんはそれは困ると優しく笑った。
「うむ!水分補給をして三分後に再開するぞ!!」
なんだかよく分からない感情が込み上げてきて、泣きそうだ。
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もち(プロフ) - ぶどうさん» ぶどうさん、はじめまして!コメントありがとうございます!煉獄さんの小説で初めて書いた作品なのでそう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)!優しい煉獄さんたまらないですよねえ(TωT) (2021年2月11日 21時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 面白いです!煉獄さんが優しくてキュンキュンしてます! (2021年2月7日 7時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - tsukiさん» tsukiさん、はじめまして!そう言ってもらえてとても嬉しいです!!ありがとうございます^^続編も胸きゅんさせられるように頑張ります♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん、はじめまして!最高の褒め言葉ありがとうございます。嬉しいです。引き続きよろしくお願いします♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - はむぼしさん» はむぼしさん、はじめまして!ありがとうございます!面白いのかなあと少し不安でしたがそう言っていただけてとても嬉しいです;;その後の関係も一生懸命考えているので少々お待ちください^^♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2020年11月6日 17時