*はじめての【煉獄杏寿郎】

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煉獄さんは険しい顔をして固まってしまった。


どうしたのかと呼びかけても目が合うとすぐに逸らされてしまう。



「一つ聞いていいだろうか！」

「...........なんでしょう？」







「.......先程から心臓が波を打つように痛いのだが、そうなった経験はあるか」









突然の告白に頭の中が真っ白になった。









煉獄さん、
それはかなり深刻な病気では。




「え、心臓が？....えっと、な、ないですよそんな事は.....！今すぐに医者に行きましょう...！！！」

「うむ........」

言われてみると顔色があまり良くない。

落ち着け落ち着け......
とりあえず状況を聞いて医者に連れて行かなくては...。

「いつから痛いのですか？いつもよりあまり食べていなかったので少し心配でした...熱はありますか？」


おでこに手をあてて熱を測ってみたが、特別に熱くはなかった。



「熱はないようです....うーん.....」





次に煉獄さんの手首に人差し指と中指を置き、脈も測ってみた。







こ、これは....







「煉獄さん、かなり脈が「「もう治ったようだ！今治った！もう大丈夫だ！」」



「....え？！そんな急に...」

「心配させてすまない！もう大丈夫だ！！」



普段から嘘をつかない...いや嘘をつけない方なので、その煉獄さんが大丈夫というなら、.............大丈夫........なのか....？




でも心臓が痛いだなんてとても心配だ。










「って本題から話がズレてしまったな」


本題？とは？

今私の頭の上はハテナだらけだ。



すると煉獄さんが今から言うことをよく聞きなさいと真剣な顔でこちらを見てきた。


ゴクリ





　



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「今後身体に触れたいなどと
お願いする行為及び、触れる行為は禁止だ！」


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