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外の様子が分からず不安が募る中ふと母の顔が頭よぎる。
「少し外の様子を見てきます。ここで待っていて下さい!」
「やだ!!行かないで!」
「........っ」
もし私がこの場を離れた後に鬼が来たら子供達は皆殺しだ。どうしよう。どうしたらいい。
『 人間はっけ〜ン 』
突然目の前に鬼が現れビクリと身体が震える。
図体は小さいが全身が震え出すほどの殺気を放っていた。
『 ひ、ふ、ミ、よ、イツ、む 』
鬼はニヤリと微笑み数を数えだした。
「........こ、殺すなら私を殺せ」
すると、鬼は私から視線を逸らし
後ろの子供達を見てニヤリと笑った。
何故私じゃなくて子供達を見ている?
とても嫌な予感がした。
「この子達には指一本触れさせません!!」
鬼が戦闘態勢に入る。
恐怖で固まる全身をなんとか機能させ
自分の背中に子供達を追いやり両手を広げた。
『 それで守っているつもりか?これだから人間は面白い! 』
狂ったように鬼が笑い出す。
「......ッ......」
助けを呼びたいのに、声が、出ない。
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───君も剣士にならないか
突然、昔の記憶が蘇る。
そうだ、私は昔誰かに....
って、今更思い出した所でもう
『まずはお前から頂こうか』
そう言って目を輝かせる鬼の顔を見た瞬間、足が竦み恐怖心から身体が石みたいに固まってしまった。
「......っ、ん....ごく....さ......」
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もち(プロフ) - ぶどうさん» ぶどうさん、はじめまして!コメントありがとうございます!煉獄さんの小説で初めて書いた作品なのでそう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)!優しい煉獄さんたまらないですよねえ(TωT) (2021年2月11日 21時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 面白いです!煉獄さんが優しくてキュンキュンしてます! (2021年2月7日 7時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - tsukiさん» tsukiさん、はじめまして!そう言ってもらえてとても嬉しいです!!ありがとうございます^^続編も胸きゅんさせられるように頑張ります♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん、はじめまして!最高の褒め言葉ありがとうございます。嬉しいです。引き続きよろしくお願いします♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - はむぼしさん» はむぼしさん、はじめまして!ありがとうございます!面白いのかなあと少し不安でしたがそう言っていただけてとても嬉しいです;;その後の関係も一生懸命考えているので少々お待ちください^^♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2020年11月6日 17時