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「あら、煉獄先生!
今日も来てくださったんですね!
お忙しいのにいつもありがとうございます」
「いえいえ。Aさんの具合はどうですか?」
「昨晩のうちに熱も下がって、明日から学校に行くと張り切っていますよ」
俺のクラスの
以前に比べ発作を起こす頻度はだいぶ減ってきているようだが、あまりに酷い時は、緊急入院をしなくてはいけないほど重い病だそうだ。
──…コン、コン
「俺だ、入るぞ」
いつものように彼女の自室のドアをノックする。
数秒待ってみても反応がないので、俺は再度声をかけて静かにドアノブを引いた。
最初に目についたのはテーブルの上に散乱した教科書やノートだった。彼女はどんな時でも第一志望大学に受かるため日々の努力を怠らない。体調が悪い時くらい無理をせずに寝てたらいい。そう思うのに、なんとなく彼女には言えなかった。
そんな本人はベッドの上で布団も掛けずにスヤスヤと眠っている。なるべく物音を立てないようにベッドの横に移動するが、不意にテーブルの角に足をぶつけてしまい、その音で彼女が起きてしまった。
「……ん」
「すまない!起こしてしまったか」
俺に気づいた彼女は嬉しそうに頬を緩め、身体を起こした。
「煉獄先生!また来てくださったんですね、ふふ」
「うむ!具合はどうだ!!」
「もう大丈夫です!明日から学校行けます!」
今日は身体の調子が良く、午後からずっと勉強をしていたらしい。
「課題とノートはここに置いておくぞ」
「ありがとうございます!助かります」
別にノートを届けるくらいクラスメイトに頼めばいい話なのだが、俺には自ら彼女の家に足を運ぶ大きな理由があった。
「ところで先生」
「ん?」
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「告白はできましたか?」
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もち(プロフ) - まゆさん» まゆさん!コメントありがとうございます(´ノω;`)ウウ 体調まで気遣って頂けて嬉しいです!泣 仕事は忙しいですが身体はバリバリ元気なのでGWは更新頑張ります♪ (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - さくらさん» さくらさん、ありがとうございます〜(TT)!コメント嬉しすぎて仕事の疲れぶっ飛びました!笑 更新頑張りますね♪ (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん!コメントまでありがとうございます(;ω;)♪感情移入して貰えて嬉しいです....!続編も切キュン目指して頑張ります。引き続きよろしくお願いします(*´∀`) (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - yumekoさん» yumekoさん返信が遅くなって申し訳ございません(´ノω;`)!煉獄先生どうするんでしょう(T ^ T)笑 書いてて恋愛ほんと難しいなって頭抱えてます、、笑 やっとGWなので!更新頑張ります!あたたかいコメントありがとうございます!泣 (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 愁さん» 愁さん!返信が遅くなってすみません。゚(゚´Д`*゚)゚。ありがとうございます♪愁さんの叫び声ばっちり届きました!笑 近々更新しますので少々お待ちください(*^^*) (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2021年3月20日 16時