Valentine × 番外編 ページ6
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「煉獄先生!!!」
今日の晩飯は何にしようか考えながら
職員玄関を出ると突然生徒に呼び止められた。
確かこの生徒は最近転校してきた立花Aといったか。
「こんな時間に何をしているんだ!?!」
「煉獄先生を待っていました!!」
「········待っていたって·····この大雪の中で?」
「はい!どうしてもチョコを渡したくて!どうぞ!」
立花の顔や耳は痛々しいほど真っ赤で、紙袋を持つ手はガタガタと震えていた。
「それはとても嬉しいが····何故昼間に渡さないんだ?!風邪を引いてしまうではないか!!」
「周りにたくさん人がいて勇気がでなかったというか····それにこの時間なら煉獄先生と二人きりになれるかなって!」
「·····っ、君は何を言っているんだ」
結局時間も時間なので車で立花を送り届けることになった。
「くちゅん」
「言わんこっちゃない···ほら、俺の上着を着なさい」
そう言って上からかけてやると
立花は嬉しそうに俺の上着を掴んだ。
「んふふ、これが煉獄先生の匂い···!!」
「な、」
このタイプの生徒は初めてで少し困惑してしまう。
「煉獄先生は何個チョコレートをもらったんですか?」
「まだ数えていないが30個くらいだろう!」
「わあ、すごい····!さすがです!
ちなみに煉獄先生は彼女さんとかいるんですか?」
「教師に向かって失礼だろう!」
「いるのかいないのかだけでも教えて下さい!!」
身を乗り出しながら子犬のような目で見つめてくる立花に、思わずハンドルを離してしまいそうになる。
「か、彼女はいない」
「そうでしたか!」
俺はからかわれているのだろうか。
なんて事を思いながら横目で立花を見ると、頬を緩ませながら外を眺めていた。
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「煉獄先生!」
「ん?」
「煉獄先生のお仕事が終わるまで毎日放課後待っていてもいいですか···?もっと煉獄先生の事を知りたいです!」
「断る!!!!!!!」
「うーん...そうですか...」
そんなあからさまに落ち込まれても困るのだが。
「あ!では朝はどうでしょうか!
毎朝煉獄先生を起こしに行きます!!」
「なぜそうなる?!」
start of a romance
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もち(プロフ) - ぽいぽいさん» ぽいぽいさん〜!!コメントありがとうございます!!!!その一言がたまらなく嬉しいです!!(;ω;)♡アニメの煉獄さんカッコよかったですねぇ(;ω;) (2021年10月11日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - もうなんか大好きです…(語彙力は地球の裏側に落としてきました) (2021年10月8日 18時) (レス) @page34 id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 叶兎さん» こんばんは!作品を読んで下さりありがとうございます!裏はマイページ→設定からフラグ設定をしてもらえると私の作品一覧に出てきます!よろしくお願いします(*´∀`*) (2021年10月5日 20時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
叶兎(プロフ) - 裏を読みたいのですがどうしたらいいでしょうか! (2021年9月29日 10時) (レス) @page26 id: 6345f5bd13 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 新垣南さん» 初めまして。お返事が遅くなり申し訳ございません。コメント見落としておりました(;-;)裏はコンテンツフィルタ設定後、私の作品一覧に出てくるかと思います!対象作品をポチっと押すとパスワードが書いてありますのでお手数ですがよろしくお願いします! (2021年6月11日 23時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2021年2月14日 17時