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おにぎりを食べ終え、今はただじっと炎柱様に匂いをかがれている。
「………っ」
びくびくと肩を竦めていると、これは癖になりそうだな、なんて声が耳元から聞こえた。
低く掠れた声にぞくりと身体が震える。
ただ匂いをかがれているだけなのに身体が熱くて顔も熱くて思わず瞼をぎゅっと閉じると、突然唇をぺろりと舐め取られた。
「…っ…ん…」
「腹が減ってきてしまった」
思いもよらないこの状況についていけるはずもなく、目をぱちぱちさせていると、また、唇の横を舐められる。
「わ、わ、わたしは食べ物じゃありません！！」
「そうなのか？甘くて美味そうだが」
「あま…？！……何を言っているんですか！！冗談はこのくらいにして」
『おい』
聞こえたのは、頭上。
私は咄嗟に立ち上がり、おそるおそる顔を上げると師範が不機嫌そうな顔でこちらを見ていた。
「しし、しは、師範....！！」
『
まさかとは思うが俺のに手なんか出してねえだろうな？』
「当たり前だろう！では俺はこれから甘露寺と訓練があるのでこれで失礼する！」
顔色一つ変えず、師範に嘘をつく炎柱様。
いや待てよ···もしかしたらこれは嘘ではなくて、炎柱様の中では手を出したうちに入らない、という意味にも捉えられる。
「ごちそうさまでした」
お礼を言うと炎柱様はにっこりと笑いながら屋敷の方へ歩いて行った。
『で、煉獄と何してたんだ？』
「炎柱様におにぎりをわけて貰っていました！！」
『·····はあ、何故それを馬鹿正直に言う？ペナルティの意味がねぇ』
「はっっ！！！」
『まあいい。さっきお館様に呼び出されて、明日から急遽任務が決まった。二日間を予定している。須磨とまきをと雛鶴も連れて行く。お前は留守番だ』
「ほ···？！そうでしたか·····！！どちらまで行かれるんですか····？！」
『なんだぁ？随分と嬉しそうだが俺が不在の間訓練が休みになるとでも思っているのか？』
「ま、まさか···！しっかり訓練に励みます···！！！」
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もち(プロフ) - モネさん» モネさんコメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです♡ちょっと強引な煉獄さん最高ですよねぇ(*ﾟ▽ﾟ*) (2021年10月5日 20時) (
レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
モネ - キュンってしてしまいました笑笑 (2021年9月27日 1時) (レス) @page49 id: f32c86035e (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - うささん» うさ様、はじめまして！コメントありがとうございます！数ある作品の中から読んでいただけてとても嬉しいです！！裏はマイページから年齢設定後、私の作品一覧へお越しください(*´∀｀*) (2021年9月26日 22時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - もち様はじめまして！楽しく読ませていただいております(*ˊᵕˋ*)裏を読ませていただきたいです。よろしくお願いします！ (2021年9月26日 22時) (レス) id: 339371903f (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - デニムさん» デニム様、作品を読んで下さりありがとうございます。裏はマイページ→設定からフラグ設定をしてもらえると私の作品一覧に出てきます！よろしくお願いします！！ (2021年9月26日 18時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2021年1月10日 15時
