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炎柱様の低い声と突然の耳打ちに身体の力がするりと抜けてしまう。
「······っな、に言って、」
おそるおそる後ろを振り返ると私を見つめる炎柱様と視線がかち合った。
優しく目を細めて、今のは冗談だ、と。
「では俺はそろそろ屋敷に戻るとしよう！」
「·········」
私の頭をぽんぽん撫でて、その場に立ち上がる炎柱様。
「ああ、そうだ花見に行きたいと言っていたな、今週は忙しいから来週のし「もういいです」
「····ん？」
「花見は行かなくていいです」
『入るぞー』
「·····！」
『Aに頼みがあ「ちょ、ちょっと待って下さい今着替えています、」
今日は夕方まで帰らないと言ってた師範が何故ここに。
どうしよう。ひとまず炎柱様を押し入れの中に...
なんて事を考えていると、スススっと襖が開く音と同時に師範が部屋に入ってきた。
炎柱様を見るなり師範の額にぴしりと青筋が浮かび上がる。
『おいおい、何故お前がここにいるんだ？』
「別にいてもいいだろう！彼女に昨日の礼を言いに来たのだ」
『昨日の礼？』
師範が私に問いかける。
「···はい、昨日雛鶴さんと作った苺タルトを炎柱様にもおすそ分けしたんです」
『へえ〜そうか。それは分かった、で、何故着替えていると嘘をついた？』
「そ、それは」
言葉を詰まらせていると炎柱様が静かに口を開いた。
「一つ聞いていいか」
『ん？』
「彼女が着替えていると言っているのに君は何故部屋に入ってきたんだ？」
しんと空気が静まり返る。
数秒の沈黙のあと師範はフッと鼻を鳴らしながら小さく笑った。
『何故って別にAの着替えなんて毎日見てるからなぁ、今更隠す方がおかしな話だ』
「····よもや！そうか！なるほど！」
「な、なわけないでしょう···！」
って.......本当に時間がない。
「すみません、驚いて咄嗟に嘘をついてしまいましたが本当に何もないです！では私はこれで失礼します！」
適当にタンスから着替えを取り出し襖を勢いよく開ける。
『待て、A』
「.......？」
『帰りにいつもの酒買ってきて』
はいこれお金と、私の頭に札をのせる師範。
「分かりました！では行ってきます」
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もち(プロフ) - モネさん» モネさんコメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです♡ちょっと強引な煉獄さん最高ですよねぇ(*ﾟ▽ﾟ*) (2021年10月5日 20時) (
レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
モネ - キュンってしてしまいました笑笑 (2021年9月27日 1時) (レス) @page49 id: f32c86035e (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - うささん» うさ様、はじめまして！コメントありがとうございます！数ある作品の中から読んでいただけてとても嬉しいです！！裏はマイページから年齢設定後、私の作品一覧へお越しください(*´∀｀*) (2021年9月26日 22時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - もち様はじめまして！楽しく読ませていただいております(*ˊᵕˋ*)裏を読ませていただきたいです。よろしくお願いします！ (2021年9月26日 22時) (レス) id: 339371903f (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - デニムさん» デニム様、作品を読んで下さりありがとうございます。裏はマイページ→設定からフラグ設定をしてもらえると私の作品一覧に出てきます！よろしくお願いします！！ (2021年9月26日 18時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2021年1月10日 15時
