【番外編】夢主の取り合い 睦奥守vs和泉守 ページ37
『人間は、醜い……だから、私も…』
戀「……」
すり寄ってくる戀を撫でながら、私は小さく呟いた。
戀も、醜い人間の勝手な思い込みで傷つけられた…。
戀「……？」
『ここの人達？……どうだろうね。
でも、今は大丈夫なんじゃないかな？』
そう、今は………ね。
睦「主〜！」
その声と共に、スパーン！と襖が開いたかと思うと、そこには睦奥守さんが立っていた。
『あれ、睦奥守さんじゃないですか。
どうかしましたか？』
睦「おんしにわしの前の主の話を聞かせてやろうと思ってのう！」
『前の主……坂本龍馬でしたっけ。
なら、お茶でも用意しましょうか。
戀、頼んでいい？』
戀「…」ｺｸﾘ
睦「おぉ、すまんのう主！
それで、龍馬はほんに凄い奴で＿＿！」
戀の帰りを待つ間、睦奥守さんの話を聞いていた。
正直、歴史の事は乏しいから話の内容はよく分からなかったけど、睦奥守さんは嬉々として語るから、この人はそれほど前の主が好きだったんだなと思った。
しばらくすると、戀が戻ってきた。
その後ろには、何故か和泉守さんが。
兼「主〜、ちょっと良いか………って、何でテメェがいるんだよ…」
睦「わしはただ、主に龍馬の話を聞かせてただけぜよ。」
『戀、ありがとう。
和泉守さんは私に何か用事ですか？』
兼「あぁ、ちょいと髪を結ってほしくてな。
国広とかは遠征でいねぇし……」
言われてみれば確かに、彼は今髪を結っていなかった。
成る程、普段は堀川さんに結ってもらっているのか。
『なら、ここに座って下さい。』
兼「あ〜……わりぃが俺の部屋でやってくれねぇか？
土方さんの話も聞かせてやるしよ。」
『え？』
睦「和泉守、主は今わしと話をしとるきに。順番は守らんといかんぜよ？」
兼「テメェの元主の話より、土方さんの話を聞いてた方が主も退屈しねぇだろ？」
『私はどっちでも良いですよ〜』
睦「わしが先に話しとったき、おんしは後にせい！」
兼「あぁ！？そんなん知らねぇよ！」
私がそう言っても二人には聞こえていないらしかった。
私は小さくため息をつき、戀に持ってきてもらったお茶を飲む。
『あ、厨に膝兄いたのかな？』
戀「！」ｺｸｺｸ
『戀も何か食べたい？後で作ってあげようか？』
戀「♪」
戀と他愛もない話をして、二人の喧嘩が収まるのを待った。
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紅キ霧雨 - 小山さん» あっ、そうなんですか！？凄い貴重なご意見、ありがとうございます！！！危うくそれが定番だと思うところでした… (2018年7月8日 22時) (
レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
小山 - ちょこっとだけ指摘。加州と安定は喧嘩はしてもブス・メンヘラとかお互いを侮辱するような言い合いはしませんよ(^ ^)何でか二次創作ではよく見かけますがね…。 (2018年6月16日 23時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 千本桜さん» ありがとうこざいます！！！面白いと言っていただけて嬉しいです！ (2018年2月1日 22時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
千本桜 - とても面白かったです！これからも更新頑張ってください！！お体ご自愛くださいね(*≧ω≦) (2018年2月1日 15時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 桜吹雪さん» リク了解です！今から更新して来ますので、少々お待ちください！ (2018年1月17日 17時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅桜 | 作成日時：2017年12月7日 7時
