５日目 天使と切島君 ページ6
「相澤先生さ、心操に稽古つけてるらしいぜ。」
とある日の天塚君、ちょっと寂しそうな表情をしていた
――――――
いつも通りのハードな授業が終わり待ちに待った放課後。天塚Aは少し浮かない表情を浮かべていた。
「天塚！一緒に帰ろうぜ！」
元気一杯な言葉を天塚に投げかけたのは切島だった。帰り道がほぼ同じらしく、登下校は毎日一緒らしい。
『うん！帰ろ〜。』
「Aさ、心操って奴覚えてるか？」
『体育祭の時に緑谷とあたった人でしょ？』
「そうそう！なんか最近さ、相澤先生が心操に稽古つけてるらしいぜ。」
『…へえ〜。』
密かに恋心を抱いている天塚にとって、切島の発言はとてつもない衝撃だった。平然を装って返事をした天塚だったが心臓はばくばくと高鳴り、胸の中心がチクチクするのを感じた。
『…俺も稽古つけてもらおうかな〜。』
「そうか？でも天塚つええし要らないと思うけどな！」
『そうかな〜。』
内心で、そういうことじゃないんだよな〜と天塚は思いつつ、もやもやした気持ちと切島と共に学校を出た。
「まあ相澤先生はプロヒーローで経験も沢山してるし、稽古つけてもらえたら今よりもっと強くなれるかもな！」
ははは！と能天気に笑い声を飛ばして横を歩く切島を一瞥した天塚。あほだな〜切島は、なんて心の中で小馬鹿にするのであった。
『切島！寮生活が始まったらさ、俺の特訓に付き合ってよ！』
「おう！もちろんだぜ！爆豪とかも呼んでみっちり特訓すっか！」
『必殺技も完成させなきゃな〜。』
色々考えたいことはあるけれど、今は目の前のことに集中せねばと切り替えた天塚。しかし表情はどこか上の空だった。
「お前さ、最近ぼーっとする事多くねえか？」
『…へ？そうかな〜？』
「朝のＨＲとか、帰りのＨＲとか。ヒーロー基礎学に至ってはよくプリント忘れるだろ？」
『うっ…まあ確かにそうかも。』
ギクリと肩を震わせた天塚。切島は変に鋭いので心臓に悪い、と冷や汗を垂らした。
切島の言う通り、確かに天塚は最近よくぼーっとする事がある。疲労が原因ではなく、ヒーロー基礎学と言う言葉が出たように原因が相澤先生にある事は明白だった。
『…それって、切島は俺を見てるって事？何で？』
「そりゃ教室に羽の生えた天使がいたら誰でも見るだろ。」
こいつ、よくそんなセリフ普通の顔して言えるな…きっと女の子が聞いたら好きになっちゃうんだろうな〜なんて天塚は心の中で思った。
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
