１５日目 天使と悪い大人 ページ16
「(可愛い。)」
蜂蜜色の瞳に飲み込まれそうだった
――――――
side: 相澤消太
頬と耳を紅く染めて好きと言うAはとても綺麗で愛おしくて、耐え切れずに有無を言わさず唇を重ねる。ただ触れるだけのキス、すぐに顔を離せばAの顔は更に紅くなり、恥ずかしいのか両手で顔を覆い隠してしまった。
「(可愛いかよ。)」
無意識なのかAの身体は勝手にふわふわと宙を舞い始める。あまり可愛い行動ばかりして俺を殺そうとしないでほしい。俺は捕縛武器でAの腕を捕らえ、ゆっくりとベッドに連れ戻す。
『キ、キス、しちゃった…。』
「別に恥ずかしい事じゃないだろ、こっち向け。」
『むり…むりですう…。』
もう一度キスしたくなってAに催促するように言ったが、本人は顔を覆い隠したまま動こうとはしない。拒否する仕草でさえ可愛いと思ってしまう俺はもう末期なのだろうか。
「Aともう１回キスしたい、駄目か？」
『ええ…そんなのズルいよ。大人ってズルい…。』
そんなズルい大人に恋したのは誰だよ、と心の中でツッコんだ。緩くなった手のガードをゆっくりと掴んで離せば、相変わらず紅く染まった顔で恥ずかしがったままだ。
このまま放っておいたらどうなるのだろう、と興味本位で少しだけ何もせず手を握り続けた。来るはずの感触が訪れない事を不思議に思ったのか、Aは首を傾げながら俺と目を合わせて静かに訴える。
『えっと、しないの？』
「Aが嫌ならしないよ。嫌がるような行為はなるべく避けたい。」
ほんの少しだけ意地悪をしたくなった。Aがこの行為を嫌だと思っていない事くらい知っているが、俺だけが求めるっていうのもちょっと大人気無く感じてしまう。しかし恋人にお預けという意地悪するのも大人気無いと思う。俺は相当悪い大人かもしれない。
『…い、嫌じゃないよ俺、先生とキスしたい…でも、上手にできないから、下手でも笑わないで？』
「(え、純粋かよ可愛い。)」
今まで以上に顔を紅く染め、震える声でそう告げたAに俺の理性はもう限界を迎えそうだった。Aは多分もっと大人なキスに入るのが怖いのだろう。上手に出来ないと言ってる辺り、正直今のキスだけで限界ぽい。
「これから教えるよ、だから心配すんな。」
『うう…はい。』
無垢な天使に新しい知識を教え込むのも、それはそれで悪くない。俺はもう一度Aに顔を近付け、唇を重ねた。
俺だけの天使だ。
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
