深呼吸 63回目 ページ25
『取りに行こう、仮免!』
「「おおー!!」」
いざ仮免試験
――――――
いよいよ今日が仮免試験当日だ。バスでの移動を終え無事会場へと辿り着いたものの、緊張しすぎて心拍数が上がりっぱなしだ。
「いつもの一発決めて行こーぜ!せーのっ“Plus――「Ultra!!」!?」
『…声でっか。』
気合を入れるために切島が掛け声をかけようとしたその時、ソワソワした様子の学生帽を被った学生がいきなりこちらの輪に入ってきた。とてつもなく声がでかいが根は真面目なのか、キチキチと謝り始めた。
「東の雄英、西の士傑。」
『爆豪知ってるの?』
どうやら士傑高校は雄英と同じくらいの難関校らしく、この坊主頭の生徒は夜嵐イサナと言い何と雄英の推薦を蹴ったようだ。よく分からない奴だなあ。
そんなこんなで爆豪と士傑についての話を聞いているとなにやら聞いた事のある声が聞こえた。俺の記憶に残っている声、高すぎず程よく低いその声。
「あれ、Aじゃないか!元気にしてたか??」
「ジョーク…公の場だ、控えろ。」
消太さんが抑えようとさせるも空しく、Ms.ジョークこと笑さんは俺と目が合うなりこちらへ歩み寄ってきた。飯田が「知り合いなのか?」と聞いてきたので『まあ親戚みたいな感じ。』と適当に誤魔化す。
笑さんは昔事務所が消太さんと近くて何かと縁があった。そして消太さんが仕事で帰って来れない時などは、消太さんの代わりに笑さんが俺の面倒を見てくれたっけ。
「髪の毛も耳も変わっちまったね…とりあえず仮免試験終わったら家に来な、全部聞くよ。」
『笑さん…良いの?』
「当たり前だろ?Aは私の子同然じゃないか!て事で結婚しようぜイレイザー!」
「しない。」
「私と結婚したら笑いの絶えない幸せな家庭が築けるんだぞ!」
『…俺も良いと思うけどなあ。』
正直お似合いだと俺は思ってるんだけど、この2人結婚してくれないかなあ
――――――
「君、そんな髪色でしかもピアスばっかりじゃないか。雄英も寛大だね、よろしく!」
そう言って大きい手をズイっとこちらに差し出してきた笑さんのクラスの男子。真堂というらしいがどうも苦手だ、笑顔だけどちょっと怖い。
結局怪しんでいるうちに真堂は他の人にも挨拶をして回り、説明会も迫ってきていたので俺は真堂に挨拶をする事なく更衣室へと向かった。
――――――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 319人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐猫音。(プロフ) - 林さん» どんなふうに進んでも面白いのでやっぱり作者様が進めたいようにするべきですよね！家族愛が深いって羨ましいなあ。読んでて微笑ましくなりました。これからも頑張ってください。 (2018年10月16日 16時) (
レス) id: 1402817ddd (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 黒猫さん» 嬉しいコメント有難うございます^^いつか絶対番外編作るマンです! (2018年10月16日 3時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 家族愛でもBLでも良き(*´ω｀*) (2018年10月16日 0時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 狐猫音。さん» 貴重なご意見ありがとうございます。しかし元のストーリーは維持して進めていきたいので、他の生徒には補習があったという追加設定のまま進めさせて頂きます! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - もういっそのこと仮免終わった設定にするとかどうでしょう。更新頑張ってくださいねq(^-^q)応援します。q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年10月15日 22時) (レス) id: cef4739b2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林 | 作成日時：2018年10月13日 15時
