深呼吸 60回目 ページ22
『命の危機を感じた。』
「のぼせただけだろ。」
皆ものぼせないように気を付けよう!
――――――
突然目が覚めたが、正直なんで目が覚めたのか暫く理解できなかった。しかしタオルを被ったまま着替えずに椅子で寝ていたらしく、恐らくのぼせてしまったんだと思う。
『ばくごー。』
「…やっと起きたんか。」
洗面所の方でシャコシャコと歯を磨く爆豪が視界に入り、ついつい名前を呼んでしまった。少し痛むおでこを抑えながら俺は髪を拭きつつ着替え始める。
なんとか部屋着に着替え終わって、俺も洗面所に立って歯磨きを始める。シトラスの香りがとても落ち着く。爆豪は既に髪も乾かし終わったらしく椅子の上でボーっとしていたので、俺は歯磨きをしながらそちらに向かった。
『ねえねえ、かみかわかひて(髪乾かして)。』
「…はァ?自分で乾かせるだろ。」
明らかに嫌そうな顔をした爆豪を無視して、腕を無理やり引っ張り洗面台へと連れて行く。俺が歯磨きを終え髪の毛にトリートメントを着けている間、爆豪は椅子を俺の後ろに置いてドライヤーを準備していた。
『何がかんだ言ってやってくれるんだね。』
「…うっせェ、良いから黙って座っとけ。」
爆豪はそう言ってドライヤーの電源を付け、俺の髪の毛を指で梳きながら心地良い風で乾かしていく。あまりの気持ちよさに思わず寝てしまいそうだった。
「おいコラ、ここで寝んじゃねェ。」
うとうとしかけた時に爆豪が少し大きめの声で俺に語り掛け、ハッとして起きた。鏡を見れば髪の毛は大分乾いてきたようで、フワフワと風に浮かされる。そして爆豪はドライヤーの電源を切り、俺の髪の毛を櫛で軽く梳き始める。
『爆豪さ、美容師なれるんじゃない?』
「ならねえわ爆発させるぞ。」
――――――
それから各々の部屋に戻り、俺はベッドに勢い良く倒れこむ。必殺技の習得にサポートアイテムの発注、緑谷との組手にのぼせてぶっ倒れたりと今日は色んな意味で疲れた。
眠ってしまう前に必殺技について何か考えなければと思い、必死に起きようとしたが気づいた頃にはタオルケットを被っていた。要するに睡魔に負けたのだ。
『…しまった、朝だ。』
部屋に鳴り響く目覚まし時計の音で俺は飛び起きた。必殺技については何も考えていない、しかも仮免試験はジリジリと近付いてくるばかり。正直焦りしかない。
「おーいA、朝飯行こうぜ!」
取り敢えず朝ご飯でも食べて落ち着こう。
――――――
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狐猫音。(プロフ) - 林さん» どんなふうに進んでも面白いのでやっぱり作者様が進めたいようにするべきですよね！家族愛が深いって羨ましいなあ。読んでて微笑ましくなりました。これからも頑張ってください。 (2018年10月16日 16時) (
レス) id: 1402817ddd (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 黒猫さん» 嬉しいコメント有難うございます^^いつか絶対番外編作るマンです! (2018年10月16日 3時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 家族愛でもBLでも良き(*´ω｀*) (2018年10月16日 0時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 狐猫音。さん» 貴重なご意見ありがとうございます。しかし元のストーリーは維持して進めていきたいので、他の生徒には補習があったという追加設定のまま進めさせて頂きます! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - もういっそのこと仮免終わった設定にするとかどうでしょう。更新頑張ってくださいねq(^-^q)応援します。q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年10月15日 22時) (レス) id: cef4739b2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年10月13日 15時
