11波 ページ22
-4年前(中学一年)-
ある日。
━━パリンッ！
陶器の割れる音だ。きょもや北斗は陶器の価値や見方が分かるが、使っている姿を見たことが無い。�眞呂筌献Д掘次⊃蟻析困癲�俺と一緒で陶器その物がよく分からないから使わない。と、なるとこの家で陶器を使っていると言ったら自然、Aただ1人に絞られる。まずい。アイツ、今何して遊んでる？とにかく割れた陶器の片付けを、と急いで音の発信源と思われる中庭に向かう。
しかし、そこには既に北斗がいた。北斗は泣きじゃくるAを抱きかかえて、唯只管に宥めていた。そんな二人の少し先、金魚がいる池を覆う岩の元には粉々に散った陶器。さっき聞いたのはこの音だろう。
北斗に声を掛けようとしたところで、他の皆も集まってきていて。皆、中庭の2人の姿を見ては、茫然と立ち尽くした。それほど、あの二人の所だけ異様で、異質で、なんとも言えなかった。
少し落ち着いてきたAの耳元で、ぼそぼそ何かを言ったらしい北斗。その瞬間、Aは弾かれた様に顔を上げ、ほんと？と北斗に聞く。当の北斗本人は本当に幸せそうにコクリと頷く。すると、その返答が嬉しかったのだろう。やくそく！と笑顔で首に、顔を埋めるように再度抱き着く。
俺たちは、ただただその光景を見ているしかできなかった。
それから、Aは事あるごとに北斗を呼び縋った。それに対して、北斗も『しょうがないな』なんて言いながら、満更でもないような態度だし。
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甘味(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます！すみません、外したつもりだったのですが、付いたままだったようです。気をつけます…。 (2020年8月22日 3時) (
レス) id: 924e205136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶餡蜜 | 作成日時：2020年8月22日 3時
