episode.185 ページ50
フ「前にキノコを探しに行った時に熊に襲われかけたのを助けてくれたのってペンギンちゃんなんでしょ?帰っちゃったけどいーわけ?」
ジェ「………ええ、少し寂しいですが彼女は頷いてくれたのでまた話をする機会はあるでしょう。それに………またすぐに会えますよ」
フロイドの問に、彼の顔を見ず彼女の背を少しだけせつなく感じながら見つめるジェイドだった。
一方、アズールの後を着いていく言葉。
アクアリウムのような通路を静かに歩いているといきなりアズールが立ち止まり、後ろを振り返って言葉を見て口を開いた。
ア「コトハさん、本当に申し訳ありませんでした」
「?」
ア「貴女をあんな風に連れてくる予定じゃなかったんです。あの双子にはちゃんと言い聞かせますので…」
「………………(ちょっとだけ怖いイメージがあったけど、根はいい人なのかな?)」
頭を下げて謝罪するアズールを見て先程、イソギンチャクたちの前で指示をしていた姿との違いに言葉は少しずつ警戒する。
言葉は手振りで頭をあげるよう動かすと彼はゆっくり顔をあげ安堵の表情を見せた。
ア「ありがとうございます、次はちゃんとお茶菓子を用意して招待させていただきますね」
(……言葉が通じないから手振りでしか伝えられないけど………)
ペコリ
ア「………しかし、フロイドの言うように貴女の声とても気になりますねぇ」
スッ
「!」
アズールは頭を下げる言葉を見て、微笑むと手を伸ばして彼女の首元を優しく触れる。
突然の事に言葉は驚き、思わず彼から距離をとった。
そんな彼女の行動にアズールは一瞬目を開いて驚いたがすぐに微笑む。
ア「ああ、急にすみません。貴女の声がどのような美しい声を持っているのか気になってしまって………」
「…………………………」
ア「さあ、鏡舎はこちらです」
気付けば目の前には鏡舎に繋がる鏡があった。
アズールは鏡の近くに立ち、そう言うと言葉はゆっくり歩いていき鏡に入っていく。
鏡に足を踏み入れた瞬間、すれ違い様にアズールが囁いた。
ア「また………いらしてくださいね」
「!」
小さい声だがハッキリ聞こえたその声に言葉は振り返るも、もうそこは鏡舎だった。
(………やっぱり、警戒しなくちゃだめかな……)
その頃、オクタヴィネル寮の廊下を歩くアズールは
ア(………彼女をもっとよく知る必要があるな)
お互いそう思いながらそれぞれもどっていくのだった。
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るーるる(プロフ) - ppさん» pp様初めまして!コメントありがとうございます\(^o^)/ヒロアカは面白いですよ!あまりヒロアカキャラが出てきませんがヒロアカに興味をもってもらえて嬉しいです(^o^) (2021年10月18日 22時) (レス) id: b0a0d71504 (このIDを非表示/違反報告)
pp - 初めまして。この作品でヒロアカのこと知りました(時代遅れすぎる)。めっっっっっっっっっっっっちゃさいこうです! 続きも頑張ってください! (2021年10月18日 18時) (レス) @page48 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - るーるるさん» 知ってるアニメは何ですか?怪談レストランは知ってます?後、一緒に合作しませんか? (2021年9月28日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
るーるる(プロフ) - 星猫さん» 初めまして!コメント、高評価ありがとうございます!!これからも応援よろしくお願いします(*^^*) (2021年9月28日 22時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月28日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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