episode.184 ページ49
ア「ふふ、なんで名前を知っているのかって顔をされてますね。貴女の事は様々な所で有名ですよコトハさん」
(有名？男子校に女子生徒が1人だけだからかな？)
アズールの言葉に首を傾げているとフロイドが彼女の頬を指で触れながらアズールの方を向く。
ぷにぷに
フ「でも、ペンギンちゃんって話せないじゃん。だからアズール、ペンギンちゃんが話せるように魔法薬作ってよ」
ジェ「フロイド、いきなり女性にそのような事をするのは失礼ですよ」
フ「めっちゃくちゃやわらけ〜」
ぷにぷに
(………どうしよう)
なぜか頬をぷにぷにしてくるフロイドとそんな彼を止めながらも言葉の隣に座り彼女をうっとり見つめるジェイドに困惑してしまう。
なんせ高身長の2人の間に座っているのだ、何かされるんじゃないかと不安が大きくなっていき自然と体が震えていく。
アズールはその小さな変化を見てある事を思い出した。
“やーい！泣き虫タコ！”
“だっせーの！”
“うぅ……やめてよぉ………”
ア「…………………………」
ガタッ
アズールは思い出す記憶を無理やりかき消すと急に立ち上がり言葉の方に近づけば彼女の手を取って立ち上がらせた。
「！」
ジェ「アズール………」
フ「え、急になに？」
ア「お前達、彼女が怖がっているのがわからないのですか？コトハさんとのお話はまた今度にしましょう」
フ「え〜………」
ジェ「………申し訳ありません、こちらの配慮が足りませんでした」
ア「では、コトハさんは僕が鏡舎まで送っていきますのでお前たちはイソギンチャクたちの指導を頼みましたよ」
フ「アズールだけずりぃの」
ジェ「わかりました…………コトハさん」
「！」
アズールにされるがまま彼の後を着いていく言葉だったがジェイドに名前を呼ばれ、思わず振り返る。
そこには穏やかに微笑む彼がいた。
ジェ「また、一緒にお話しましょう」
「……………………」
コクリ……
何の裏もない、純粋な思いを察してしばらくジェイドを見つめていた言葉だったが小さく頷いた。
それに満足したのかジェイドはさらにニコニコと笑みを浮かべて自分で用意した紅茶を飲む。
そんな彼を不思議そうに見つめていたAだったがアズールに手を掴まれたままVIPルームを後にした。
2人が出ていく所を見ていたフロイドが用意されていたお菓子に手を伸ばしながらジェイドに口を開く。
フ「ジェイド〜良かったの？」
ジェ「何がです？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るーるる(プロフ) - ppさん» pp様初めまして！コメントありがとうございます＼(^o^)／ヒロアカは面白いですよ！あまりヒロアカキャラが出てきませんがヒロアカに興味をもってもらえて嬉しいです(^o^) (2021年10月18日 22時) (
レス) id: b0a0d71504 (このIDを非表示/違反報告)
pp - 初めまして。この作品でヒロアカのこと知りました(時代遅れすぎる)。めっっっっっっっっっっっっちゃさいこうです！ 続きも頑張ってください！ (2021年10月18日 18時) (レス) @page48 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - るーるるさん» 知ってるアニメは何ですか？怪談レストランは知ってます？後、一緒に合作しませんか？ (2021年9月28日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
るーるる(プロフ) - 星猫さん» 初めまして！コメント、高評価ありがとうございます！！これからも応援よろしくお願いします(*^^*) (2021年9月28日 22時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月28日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
