評価泥棒2

通知六十二件 ページ14

「……ごめん」

暫くして優菜がそう呟いた。

私は思わず目を見開いた。

プライドの高い優菜が私たちに謝ったのだ。

こんな私に。頭を下げた。

面白くて口元がにやけてしまう。

これだから楽しいのだ。

人を虐めるのが。

私は「本当にそう思ってる？」と聞いてみた。

優菜が顔をあげる。

その目は憎しみに道溢れていて、もしこの場に誰も居なかったら今すぐにでも殺しにかかる勢い勢いだった。

それを想像すると可笑しくて、でも真顔で耐えた。

「思ってるから謝ってんじゃ＿＿」

「心の底から？全然伝わってないよ？」

「じゃあどうすれば」

「何？人に聞かないとわからないわけ？カワイソー低脳だね」

嫌味たっぷり言ってやった。

監視カメラ確認している店員さん、いないよね？

これ見られたら一大事だよね、多分。

「……美雪ってそんな性格だっけ？」

亜空がドン引きしながら尋ねる。

「ひねくれてるって言いたいの？」

「…………別に」

本性をあらわした私に、あんたはどう反応するのかな？

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