評価泥棒2

通知六十件 ページ12

「ほ、本当に聞いてたの？」

優菜が震える声で尋ねてきた。

「聞いてたよ」

本当に聞いてたから今ここで聴取してるのに。

まあ聞いてなくてもあんたから情報は得ろうとはしてたかもしれないね。

「…………なんで私たちに嘘をついたの？」

俯いてしまった優菜に、亜空は冷たい声で聞く。

ごめん優菜。今の私じゃあアンタを助けられない。

そもそも助けるつもりすらないけどさ。

「……がほしかったから」

「は？」

「評価が欲しかったから！」

涙ぐんでる優菜を見て私は思わず身を引いた。

顔が壮絶なことになってる。キモい。

ていうか何開き直ってるの。

「やりたくないのに亜空が占ツク誘ってきて……渋々やったけど評価なんて貰いやできない！簡単でもなんでもないじゃない！」

亜空は思い当たることがあるのか口出しはしなかった。

私は無言で優菜の話を聞く。

「だから私は亜空と美雪の作品に移って売名したり二人の作品に悪い印象をつけさせた」






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……評価が貰えないから私たちの作品を利用したんだ。

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