君と私の恋愛日記 second (ページ5)

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イラつく気持ちノーマンside ページ5

～お昼休み～

僕は少し声を低くしながらレイに言う。

ﾉｰﾏﾝ「もう、お昼休みなんだけど。」

レイ「そうだな。」

ﾉｰﾏﾝ「Aとエマを迎えに行く約束してるんだけど。」

レイ「そうだったか？」

ﾉｰﾏﾝ「レイ！！」

レイ「悪かったって。」

僕達は今、授業で使っていた道具を体育倉庫に直している。

ﾉｰﾏﾝ「なんで僕まで...ハァ...。」

溜息をつきながらも、Aとエマとの約束がある為、急いで身体を動かす。

事の発端はレイのせいだ。
僕のクラスの午前の授業は体育。その為、レイと体育着に着替え、運動場に向かった。
授業始まりのチャイムが鳴り、授業が始まると何故か違和感を覚えた。何か変だ。

僕がこの違和感が何なのか、頭で考えている間に体育の授業担当の先生が、クラスの生徒の名前を点呼している。
そして僕の番が来る。

先生2「次、ノーマン。」

ﾉｰﾏﾝ「はい。」

先生2「次、レイ。」

...............。

あれ？レイの声が聞こえない。
次はレイの番なのに。後ろを振り向くとその違和感が分かった。

ﾉｰﾏﾝ「(レイが居ない...。)」

思わず溜息をついてしまう。

先生2「レイは欠席か？」

先生はそう言うと、僕が先生に

ﾉｰﾏﾝ「先生すいません、レイを連れてきます」

先生2「おう、頼むぞ。」

そう言って僕はスっとその場を立ち上がる。
レイが居そうな場所。それは...

ﾉｰﾏﾝ「なんでここに居るのかな？レイ。」

図書室。絶対ここに居ると思った。
中学の時もそうだった。体育の授業中に、いつの間にかいないと思ったら、いつも図書室に居たから。

ﾉｰﾏﾝ「レイ。授業前に僕と一緒に運動場行ったよね？」

レイ「そうだな。」

素っ気ない言葉を返すレイに向かってイラついてしまう。

ﾉｰﾏﾝ「レイ。僕らはフルスコアをとった。この意味分かる？」

レイ「まともに授業出て満点狙えって言いたいんだろ？」

言い方は気に食わなかったが、そういう事だ。

ﾉｰﾏﾝ「流石に体育は出なきゃ。体育の出席日数も点数に入るらしいから。」

レイ「...ハァ...分かった。」

渋々本を閉じ、重たそうな腰を上げ運動場に向かう。
連れてくる間に、授業の半分程時間を費やしてしまった。先生に連れてきたことを報告し、その後は僕もレイも普通に授業を受けた。