君と私の恋愛日記 second (ページ4)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:31,398 hit

お弁当の気持ちページ4

.........お弁当家に忘れてきた。

確かにお弁当は作った記憶はあるけど、鞄に入れた記憶が...ない。
私は思わずため息をつくと、エマが私に気付いてどうしたの？と聞いてきた。

『家にお弁当忘れてきちゃったみたい...』

エマ「え！本当！？」

何だか私以上に焦っている。

エマ「どうする？私の一緒に食べる？」

ニコッと笑いかけながら私に言う。
流石にそれは気が引けたので断った。
購買に行けばおにぎりやパン等が買えるだろう。買いに行こうか...と思った。
だけど問題がひとつ。

【お昼に迎えに行くからエマと待っていて？】

そうノーマンさんに言われた。
んー...と私は唸る。
一応エマに聞いてみた。

『ねぇ、エマ。』

エマ「ん？どうしたの？」

『ノーマンさんとレイさんが来る前に購買行こうかと...。』

そう言うと、エマは焦って

エマ「でも、ノーマンとレイが迎えに来るよ！それにノーマン、教室で待つ様に言ったし。」

やっぱりそうだよね...。
でも、ノーマンさんとレイさんは未だ来ていない。それだったら先に買っておいた方が楽なのでは？と思ってしまう。

『走って行ってくるよ。』

エマ「Aが居なかったらノーマン悲しむよ？」

ノーマンさんが悲しむ？...まあ、待っとくように言われたし、居なかったら困っちゃうよね...。
どうしようか悩んでいると、クラスの窓側から女の子達が外を見ながら、

モブ女7「はぁー、やっぱり王子かっこいい...」

モブ女8「だね...ずっと見ていたい...。」

その声が聞こえたのであろうエマが外を見る。
エマの後ろから私も窓の外を覗き込む。すると、体育で使ってだろう道具を、ノーマンさんとレイさんが一緒に片付けているのが見えた。
...そう言えば女子生徒が王子、王子と言っていたのは、ノーマンさんの事で、ナイトと呼ばれていたのがレイさん...。それに気付いたのは授業中の事だった。

ノーマンさんとレイさんが外に居ると言うことは...まだ来ない。
今だと思い、エマに一言言う。

『エマ、私やっぱり購買行ってくる！』

そう言って教室を急いで飛び出した。
エマが私を止めようとしていた事は気付かずに。