君と私の恋愛日記 second (ページ21)

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お互いの気持ちノーマンside ページ21

『ノーマンさん...。』

俯きながら僕の名前を呼ぶ。どうしたの？と聞き返す。

『...約束...破ってしまってごめんなさい...。』

それは僕のせいだから。
僕が迎えに行くといいながら、遅れたせいでこの始末だ。
Aは俯いたまま、身体を僕の方に向け、深く頭を下げてきた。
そうか...A自身が約束を破ったと思っていたのか...。それなら...

ﾉｰﾏﾝ「許さない。」

そう言うと暗い顔をしたので慌てて、顔を上げて。と言う。

【あのね、僕が言いたかったことは...】

Aに笑顔を向けて言う。

ﾉｰﾏﾝ「明日、お昼ご飯を一緒に食べてくれるなら許してあげる。」

Aはまた涙をポロポロと流す。
他の男に怖い思いをさせて泣く君より、こうやって、僕が言った言葉で幸せそうに涙を流す君の方が何倍も綺麗だ。
まだ泣き足りない？僕はそう聞くと、Aは黙って頷いた。
愛おしさで、またAを抱きしめた。同様にAも僕に抱きつく。
僕はまた背中に手を回し、一定のリズムでトン、トンとあやした。