君と私の恋愛日記 second (ページ25)

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近付きたい気持ちノーマンside ページ25

帰っている最中、僕の隣を歩くAからの視線を感じていた。どうしたのだろうと思っていると、

『あの...。』

ﾉｰﾏﾝ「ん？どうかした？」

『えっと...鞄、自分で持ちます。』

なんだ、そんなことか。

ﾉｰﾏﾝ「平気。僕もそこまで貧弱じゃ無いからね。さっきはかっこ悪いところを見せちゃったから...。このくらいカッコつけさせて？」

たったこの事くらいでカッコつけられるものか...
しかし、Aは、

『カッコ悪くないです...。寧ろ...かっこよかったです...。』

カッコよかった...か...。
Aは俯き、顔を赤くしている。
下手すると今の僕はAより顔が赤く染ってそうだ。

ﾉｰﾏﾝ「そう言ってくれてありがとう。でも本当に大丈夫だから。」

そう言うと、Aの頭に手を置き優しく撫でる。じゃあお願いします。照れながらそう言った。

『ノーマンさん。』

ﾉｰﾏﾝ「ん？」

名前を呼ばれ、Aの方を向く。

『私にしてほしいこと...言ってください。出来る限り何でもします。...したいんです。』

そう言われ心臓を撃ち抜かれた様な気がした。
ホントに僕以外に言わないでね...。
でも...そうか。そう言えばそんなこと言ってたな...。

ﾉｰﾏﾝ「あぁ。それね。」

僕はじゃあと口を開ける。

ﾉｰﾏﾝ「じゃあ、僕の事を名前で呼んで欲しい」

Aの頭にハテナが沢山浮かんでいる。
名前で呼んでるはずですが...そう言う。

【A、そうじゃなくてね】

ﾉｰﾏﾝ「僕の事を"ノーマン"って呼んで欲しいんだ。さんを着けずに。後、欲を言うなら敬語も使って欲しくないな。何かAと遠い存在な気がしてね。」

そう言うと、Aは固まっていた。
いきなりは難しいだろうか？
僕は無理にとは言わないから。と言う。
まあ、いずれ呼んでくれたら、それはそれで嬉しいし、呼んでくれなくてもこうやって話せるだけで十分幸せだから。