君と私の恋愛日記 second (ページ14)

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暖かい気持ちページ14

ひとつひとつの音が恐怖でしかない。
涙を流し、うずくまっていると、私の片方の肩に手を置いた。

『いやっ！助けて！！ノーマンさん！！ノーマンさん！！』

狂ったように、泣き叫ぶ。
ノーマンさんの名前を何度も呼んで。
今度は私の両肩を掴み、私の前に来る。さっきの人と違う声が言った。

「「A！僕だ！！」」

その声を聞いて恐る恐る声がした方を向くと、私が求めていた人ががそこに居た。

『の...ノーマン...さん...』

ﾉｰﾏﾝ「遅くなって、ごめんね。少し待ってて。Aは僕が良いと言うまで目を瞑っていて？」

優しい声で私の頭を撫でながらノーマンさんが言うと、私は黙って頷いた。
目を閉じる瞬間、一瞬だけ涙越しにノーマンさんを見た。
鬼の形相とはこういうことを言うのだろう。
ノーマンさんは黙ってあの男の人に歩き出した。そして私は目を瞑る。
目は瞑っているものの、耳は確実にひとつひとつ音を拾ってくる。
その中で聞こえたのは、あのチャラチャラした男の人の苦しそうな声。
それともう一つ。
それはノーマンさんが一言だけ発した言葉。

"お前は絶対に許さない"