※ ページ7
+++
4時間目の現代文でもかくんかくんしてた渡辺。
山田先生に教科書で叩かれて散々だった。
大好きなお母さんのお弁当を食べ終わってまた寝てる。
「ねぇ。」
「ん?」
「山ぴーかっこいいのになんで英語できないんだろう?」
「かっこいいの関係ある?」
「大あり!モチベーションが全然違うもん。」
「例えば?」
「家庭科の横尾ちゃんとかまじモチベーションあがんない。」
「まどちゃん家庭科苦手だからでしょ?
それに横尾先生優しいし、教え方上手いし。」
「えーたまになに言ってるかわかんない時あるもん。」
「それはたまにあるけど、ゆかちゃんは好きって言ってたよ。」
「ゆかたんの彼氏優しいけどかっこよくないもん。」
「まどちゃん声大きいから。」
まどちゃんは悪いなってことをすぐ口にする。
サバサバしたこの性格で嫌悪感を抱く子も多いけど、私は結構好き。
自分の気持ちを持って行動出来るっていうのはすごい。
でも今みたいに、声がまぁまぁ大きのが玉にきず。
「だってね?横尾ちゃんと山ピーなら山ピーがいいでしょ?それか山田先生。」
「それはまどちゃんの好みでしょ。
そういえばこの前の課題終わったの?」
「あーパジャマだっけ?」
「うん、明後日提出期限だよ。」
「やばい…!
ボタンつけてないよ。」
「横尾先生に怒られちゃうよ?」
「みなーたすけてー。」
「帰り置いてってくれたら、やっておいてあげるよ。」
「わーい!みなちゃんマジヴィーナス!」
まどちゃんと話している途中に渡辺が起きる。
「まどか、まだ食える?」
「なんで?」
「食堂のプリン、照が予約券取ってくれてた。」
「えー!行く!食べる。」
「行こうぜー。」
そう言って2人は食堂へ向かった。
「Aー。英語のリスニングの答え見せてー。」
「英語苦手だったっけ?」
「いやーグラウンド見てたらさー。」
にやにやしながら私に話しかけてきた安井。
「からかってるとノート見せないよ?」
「うそうそ。でもあいつサッカーのセンスあるわ。」
「へー。そうなんだ。」
「サッカー部でも全然いいなー。」
「はい、ノート。」
「さんきゅ。」
ノートを渡して振り返る時にふと窓の外に視線を送る。
お昼を食べ終わって、サッカーボールを持ってお友達と歩いてる樹くん。
するとこっちをばっと見て、大きく笑顔で手を振ってくれた。
向日葵みたいに眩しい笑顔の樹くんが居る毎日。
シンプルに楽しいけど、恥ずかしい。
153人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時