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廊下の窓に寄りかかりながらスマホを触ってる安井に話しかける。
「京本とまわるんでしょ?
深澤さっき隣のクラスのゆかちゃん来てたし。」
「大我はさっき3年のあや先輩に拉致られた。」
「なんだっけ最近ずっと付きまとわれてる先輩だよね。」
「そうそう。あと約束も多いみたいだしな。」
「だろうねー安井どうすんの?」
「一緒にまわんね?どうせ1人だろ?」
「どうせって…まぁそうなんだけど。
じゃあ安井でいっか。」
「でってなんだ!でって!」
「まーまー気にしない。とりあえず焼きそば行かない?」
「焼きそば?中庭か。」
「樹くんと約束したから。」
「あーわんこなおっけ。その前に写真部行く?」
「なんで?」
「さなぴー13時半までらしいぜ。」
そう言ってLINEのやりとりを見せてくれた。
「まじ?あっそか安井仲良いんだっけ。」
「たぶん顔パス!行くだろ?」
「うん!」
午後はなりゆきで安井と回ることにしたけど…結構人気だってこと忘れた自分を呪いたい。
廊下を通ると後輩・先輩の視線をやたら感じながら写真部ブースへと歩き始めた。
「翔太動かねぇよな。」
「ん?」
「まどかといつくっつくと思う?」
「いつだろうね。」
「たまにやきもきしない?」
「そう?」
「なんか早くくっつけよってなんない?俺だけ?」
「私は、今の2人の雰囲気好きだからな。」
「そうだけどさー。」
「安井もいっちょ前に彼女ほしいんだ?」
「そりゃそうだろ。」
「よりどりみどりでしょ?」
「憧れの先輩と好きな人って全然違うだろ。」
「そうなのかな。」
「思春期男子が求めてるのは好きって行ってくれる可愛い女なの。」
「安井先輩に幻滅する人、多数発生って感じ。」
「そう?17歳の男の頭の中なんてたいしたこと考えてないぞ。」
「なんか・・・気持ち悪い。」
「おいおい。」
「うそ、安井も早く彼女できるといいね。」
「思ってもないくせに。」
「思ってるよ。」
「お前はいいよわんこ居るし。」
なんとなく言い返せなくて、黙ってしまう。
彼氏がほしいかと言われると答えはNOではないってくらい。
楽しい学校生活が好きなみんなと過ごせればいい。
でも一緒に帰ったり勉強したり、より楽しくなるかもしれない。
私の中で彼氏っていうのは、学校生活のプラスアルファって感じ。
あの子可愛い!あの子えっちぃ!って言いながら隣を歩いてる。
青春しているなぁって思いながら足を進める。
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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時