クラバウターマンの意思。【ONEPIECE】

- ページ19

.



「うわっ！！」

「サニー！！」



麦わらの一味を前にしたスモーカーはすぐ様能力でサニーを拘束した。痛くはないが、身動きが取れない。
やばいと危機を感じた一味はゾロとサンジがすぐに船からおり、サニーを助けるために攻撃態勢に入った。
チョッパーは街にいるであろうルフィとロビンを呼びに街へ走っていった。




「スモさん！何するの！？みんないい人だよ！」

「お前も海賊なのか！？」




麦わらの一味は誘拐などする海賊ではないことを知っているスモーカーは、サニーが海賊であると思った。こんな子供がを捕まえたくはないが、海賊である以上見逃す訳には行かない。




「サニーを離せ！スモーカー！」




武装色を纏ったサンジの蹴りがサニーを拘束していた煙を蹴る。
サニーはサンジによって救出され、ゾロはスモーカーへと斬り掛かる。
サンジによって、船を出す準備をしろと言われた一味はすぐ様準備にとりかかった。




「逃がすか！！」



逃がすまいと応援がくるあいだ、なんとか時間を稼ごうとするスモーカーだがゾロがくいとめる。

斬り掛かるところで、サニーがスモーカーとゾロの前に立ちはだかった。




「サニー！なんの真似だ！退け！」

「やめてよゾロ！スモさん悪い人じゃないよ！私が迷っているところ助けてくれたよ！」

「…だがな、こいつは海軍！おれらの敵なんだよ！」




スモーカーに懐いてしまったサニーにとって、敵であるということはすごく悲しい思いに陥った。




「あ、ケムリン！久しぶりだなァ！元気だったか？」

「…麦わらァ！」

「おっと危ねェな！ってサニー！？なんで泣いてんだ！？」



悲しくて涙がポロポロおちてしまったサニーをみてその場のみんながギョッとする。

スモーカーでさえ、少し罪悪感を感じているほどだ。




「チッ」

「にっしっし！ケムリン、本当に甘ェな〜！ありがとな！また会おうなケムリン！」




泣くサニーによってこの場は見逃してやるという舌打ちを解釈したのかルフィはサニーの手をとって船へと走った。それにゾロとサンジも続く。




「スモさん！助けてくれてありがとう！また、たくさん話そうね！」




去り際、スモーカーに言ったサニーの言葉。
スモーカーは小さくなっていくサニー号を見つめ、一つ零した。




「……おれは海兵だっての」




.

▼.クラバウターマンとハンコック→←-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す