君の嘘は私の幸せ 2

＊ ページ5

- Yuuya side -

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「俺、雪の事、好きかも。」









あいつがそんなこと言い出したのは、雪が夕と付き合い始めてすぐあとだった。


「あそ？」


「うん。」


「夕君と付き合ってんじゃん。」


「うん。」


「どうすんの？」


「しらん。あんね、勇也。」


「ん」









「雪のこと、今までで一番好き。」









「今までって、今までの彼女の中で？」


「うん。」


「え。。。」



湊なプレイボーイだけど、っていうか、プレイボーイ過ぎて



好きでもない人と付き合いまくる。



だから、湊が、『好き』っていうのは、相当なこと。



それがよりによって雪だなんて。



「夕と付き合ってんじゃん。」



「うん。」



「どうすんの？」



「手伝って。」


「は。。。？」



もう、予想外なことが多すぎて、頭が回転しない。




湊、恋愛関係のことで助けを求めることは絶対にない。




「え、なに、別れさせろってこと？」



「いや、そういうことじゃなくて。」


「うん。」


「雪のこと全部知ってんじゃん？勇也。」


「まあ。」



「だから、コクるタイミングとかさ。」



一生コクるな、って思ったけど。



「別れた後。」



「のいつ？」




「わからん」



「おい。」



大きくため息をついた。



「本気でやる気？」



「超、最高にマジ。」



口からため息しか出てこない。



「じゃあ、行くよ。」



「うん。」






結局、一番話したくなかったことを全部話してしまった。





全部。




ぜーんぶ。




雪がきっとすべてを失うタイミング。



絶望して、どんな告白でもきっと受け入れるタイミング。




「付き合ってから落とせばいいんだよな。」




落とさないでほしい。。。。








だから、あの二人が付き合えたのは、100％俺のお、か、げ。









あああああ、めっちゃ後悔。

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