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- Yuuya side -


「湊には無理だよ。」


宿題をやってる間、月が唐突にそういい出したのだった。



「なんで? なにが?」


「雪を支えること、できないよ。」


「え。。。?」



月は、心理学者に向いていると思う。


実際なるつもりらしいけど。


「だって、そう思うでしょ?勇也も。」


「え、だけど、あいつ、なんだかんだ言ってさ、相当好きじゃん、雪のこと。」


月も12年間湊と同級生なわけだから、湊の性格を承知の上で言っているのだろう。


どれくらい軽い気持ちで人と付き合うか。


「そういう問題じゃないよ。」



「じゃ、どういう問題?」


「湊は、雪が今必要としてる存在じゃないってこと。
 勇也がいままでしてきたみたいに、雪を支えることはできないと思うよ、あの人には。」



もう18年の付き合いだが、月が言うことは、大体正しい。



「俺さ、まだ覚えてるよ。あの日のこと。」





小学校、一、二、年だっただろうか。


『ねえねえ、ゆうや。』



『なあに?』



『ゆきのこと、よろしくね。』



『え、どういうこと?』



『つきひとりじゃ、ゆきをささえられないから。』



『だけど、ぼく、ゆきのおにいちゃんじゃないよ。。。』



『おにいちゃんだよ。ずっといっしょだもん。だから、よろしくね?』


『う、うん。。。』




「俺、月が死んじゃうんかと思ったよ。」


「えー、なんでー!バカじゃん。」


あのころは、全然理解できなかったけど、今は、全力で支えてるつもり。



雪、精神的に弱いから。


月は、小学校一年のときから、それをわかってたんだろうか。



「ちょっと、複雑な心境なんじゃない?勇也。」


笑いながら、そう問いかけてきた。



「まあ、確かにな。」


雪は、俺にとって妹的な存在だし。


その子が自分の親友にとられるのは気にくわない。



「大丈夫。」


月が言うことは根拠もなく全部信じてしまうのだ。

*→←once upon a time



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黒木玲奈(プロフ) - 橘綾さん» ありがとー! これからどんどん面白くしてくからねーw (2018年9月27日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
橘綾(プロフ) - やっぱり面白いーw更新頑張ってー楽しみにしてます! (2018年9月26日 17時) (レス) id: f590945ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz  
作成日時:2018年7月25日 12時

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