＊ ページ42
- Yuki side -
「ねえ、雪！」
「雪、聞こえる？」
「大丈夫か？なにがあったん？」
「一回落ち着けよ、大丈夫だから」
あのね、勇也。
なーんも大丈夫じゃないんだ。
でも、勇也まで心配させちゃったね。
「雪！息できる？？」
私、息してないの？
ねえ、お姉ちゃん、聞こえる？
勇也、私の声、聞こえる？
「ねえ、勇也！雪どうなってんの？！」
お姉ちゃん、そう心配しなくていいよ、声、震えてるよ？
「泣きすぎて過呼吸になったんだよ。」
「え、それ、やばいじゃん？」
「大丈夫、心配しないで、ちゃんと治るから。」
「だけど。。。」
「ビニール袋持ってきて。」
勇也、いつもそうだよね。
いつも冷静で。
本当は、自分が一番心配してるくせに。
いつも、私とお姉ちゃんを気遣ってくれて。
大丈夫って。
俺は男だからって。
必ず、お前ら二人は俺が守るって。
その約束、破ったことは一度もなかったね。
「とりあえず、ソファーに連れてくから。」
勇也は、私を抱き上げた。
ああ、この光景、例の先輩に見られたら殺されるだろうな。
っているいうか、なんで泣いてるんだっけ。
あ、そうだった。
夕。
大好きな、大好きな。
誰よりも、大好きな、夕からの
さようなら。
走る姿も。
考えてる時の横顔も。
笑った顔も。
授業中にぼーっとしてる顔も。
優しいところも。
少し冷たいところも。
ぜーーーんぶ、大好き。
お願い、行かないで。
そういって、私は泣いてたんだ。
やっと結べた糸を、ほどかないで。
そう思って、私は泣いたんだ。
永遠じゃなくていいから、ここにいて。
そう願って、わたしは泣いたんだ。
夕は、私のこと、こんなに幸せにしてくれたんだよ。
ありがとう。
私は、夕にとって、必要な存在じゃなっかたんだね。
それでもいいよ。
あなたと出会えて、それだけで、幸せ。
私と付き合ってても、何も変わんないっていってたね。
幸せにできなくて、ごめんね。
だから、別れたら、幸せになって。
私の分も、幸せに。
忘れて、私のこと。
いいよ、もう、考えなくも。
私、粘んないから。
《そうだね、今まではありがとう》
そう、君を想って送った、言葉
あなたの前では、明るく笑っていたかったから。
最後まで。
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます！続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております！ (2018年9月20日 20時) (
レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー！ こちらこそ、読んでくれてありがとう！ (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう！！ (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー！w 待っててくれててほんとありがと！嬉しい！いま、続編の計画が完成したよ！脳内でw 楽しみにしててね！ (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒木 玲奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時：2018年4月12日 21時
