君の嘘は私の幸せ

my love story… ページ11

- Yuki side -

その日の放課後、一人でカバンを片付けていたら、サッカー部の大群が教室に入り込んできた。

ああ、ヤバイ‼

早くいかなきゃ‼

そんな事を思ってると、夕が一人でこちらに向かってきた。

うそ、最悪。

どんどん鼓動が早くなっていくのを感じる。

「ねえ、叶って誰かも付き合ってるの？」

ビクッとした。

夕。。。叶の事好きなの？

そう聞きたかった。

でも、心の奥底から怒りが込み上げてきた。

「知らない。なんで私に聞くの？他の子に聞けば？」

言った瞬間に後悔した。

夕は、『だって親友じゃん』って言いたそうな顔をしたけど、
首をかしげて、教室を出ていってしまった。

ああ、やっちゃった。。。

これで完璧嫌われた。。。

「あっ、雪いた！なにしてるの？早く帰ろ！」

叶は可愛くて、頭も良くて、性格も良いから、男子にモテる。
でも、夕が叶の事を好きになったと考えると、
胸の奥がグーと痛くなった。

「叶、誰かと付き合ってるの？」

「え？なに、急に。誰とも付き合ってないよ。」

。。。良いのか悪いのか。。。

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