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50話 ページ2








「凛ちゃん。…この前は、怒鳴ったりしてごめんな。」




うちの学校の3年生がボールをドリブルしながらゴールを目指す。




凛「ううん、私こそ。…流星のこと、わかってなかった。あれから色々考えて…流星に酷いことしたなって気づいたんよ。」



途中で相手にボールを奪われて、すかさず崇兄が取り返した。




「凛ちゃんは…流星が言ったこと、今でも本気やないって思ってる?」



凛「…え?」





ゴール下にいた流星に、崇兄がパスを出す。




「…最後に、一度だけ。流星のこと応援してあげて。」






流星の手からボールが離れるその前に。






凛「っ…流星!あんたならいけるやろ!私が何年バスケ教えてあげたと思ってるん!?流星ならできるからっ…がんばってエースにまでなったんやから、大丈夫!ちゃんと、見てるから…だから、がんばれっ!!」









その声を、最後まで聞くのを待ってから








彼が投げたボールは


華麗に宙を舞って





見事にゴールを決めた。







その瞬間ホイッスルが鳴って



試合が、終了した。







「「きゃーーーーー!!!」」





流星ファンの女子たちが叫ぶ。




淳太たちも、みんな喜んで抱き合ってる。








凛「優勝…したん?」




信じられない、って顔してる凛ちゃん。







「最後のシュート。凛ちゃんのおかげやな」





流星。よかったね。


凛ちゃん、来てくれたんやで。




流星や崇兄は、チームメイトと抱き合って

ちょっと、泣いているように見えた。





夏希「うわあああん、凛、どうしよーー!!」


凛「ちょっ…なんであんたが号泣してるん、もう…」




そう言いながらも涙目になってる凛ちゃんと

大号泣して凛ちゃんに抱き着く夏希ちゃんを置いて






私は静かに、体育館を出た。







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作者名:ホワイトモカ x他1人 | 作成日時:2019年9月27日 0時

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