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10話 ページ11









「ゔっ…体痛ぁ……」




朝起きるとソファーの上で。



体には毛布がかけてあって


ふと視線を下げると床で寝てる照史。





…嘘でしょ、あの後寝ちゃったの?





そのままぼーっとしてるとガチャッとリビングのドアが開いて


身支度を整えた淳太が現れた。







淳太「あ、A起きたん、おはよう。」


「おはよ…」


淳太「昨日ベッドまで運ぼうとしたんやけど、めっちゃ気持ちよさそうに寝てるから起こしたら悪いなーと思って。照史はそのままにしといたけど…」




確かに、照史を運ぶのは無理やもんな…。


てか、いま何時やろ…




淳太「まだ時間あるから風呂入っといで。照史は俺が起こしとくから。」


「うん、」




こんなに早く起きたの初めてちゃう?

お風呂入る時間もあるなんて…。




お風呂に行こうと淳太の横を通った時、ふと唇が切れているのに気がついた。




「どしたん?血、出てる…」



触れようと手を伸ばすと、バッと避けられてしまった。



淳太「…大丈夫やから、はよ入り。」




淳太に、避けられたのが初めてだったからショックで。

そう言えばさっきから目を合わせてくれなかったなとか

いつも絶対リップを塗るのになんで血が出てたんだろうとか…



色々考えて、モヤモヤして。



だけどお風呂を上がる頃にはいつも通りに戻っていた淳太。





「…照史は?」


淳太「家帰らせた。俺生徒会で早く行かなあかんから、戸締りよろしくな。」





いつものように7時半ぴったりに家を出て行った淳太を見送って


早く、このモヤモヤが


無くなればいいと思った。









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作者名:ホワイトモカ x他1人 | 作成日時:2019年2月21日 20時

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