ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ4)

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■Story.54 ページ4

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ついにやってきてしまった放課後。

玲衣は鞄を肩にかける俺を見て隣に来る。

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いつ切り出そう、切り出そう……

そう思っていると、玲衣の家に着いてしまう。

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裕翔「ｱﾚから変なﾔﾂにつけられてない?」

玲衣「うん、多分……大丈夫かな。」

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裕翔「そう、何だ……よかった。」

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何がよかったんだよ。

何もよくないだろう。

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玲衣「裕翔……………」

裕翔「ん?」

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玲衣「私…………別れないよ。」

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玲衣は俺から視線を逸らすことなく

そう言って、

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家の中に入っていく。

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だから、俺は急いで玲衣の細い腕を掴んで

引き止めて…………

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裕翔「玲衣のためにも、別れた方がいい。

俺は玲衣を…………幸せにできない。」

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逃げてはいけないと思って、

きちんと玲衣の顔を見てそう言った。

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玲衣「妹ちゃんを選ぶんだ。」

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裕翔「そう言うわけじゃなくて、

さっきも言ったけど、玲衣には俺より……!」

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腰に急に手が回って、

玲衣と俺の体が密着した。

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玲衣「…………もう無理だよ。

本当に好きになっちゃったんだもん。

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妹ちゃんを選んだって

幸せになれないよ。

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好きな人の幸せなんて……

私は願えないよ、願いたくないよ。」

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