ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ28)

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■Story.78 ページ28

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家に帰るとAはもう帰ってきているようで

靴が綺麗に玄関に並べてあった。

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「遅かったのね。何か用事?」

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夜ご飯の手伝いをしていたらしく

Aは母さんと一緒にキッチンに立っていた。

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裕翔「ちょっと玲衣のお見舞い行ってた。」

「玲衣?」

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裕翔「クラスメイト。」

「何よー、もしかして彼女?」

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裕翔「そうかもね。あー、ご飯できたら呼んで。

それまで宿題やってるから。」

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Aがどんな表情をしていたって

もう俺はどうすることもできない。

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どこへ行ったって、どんな嘘をついたって。

玲衣の彼氏であるという事実からは逃げられない。

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玲衣を傷つけないためにも、

Aを守るためにも……

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こうするのが一番よかった。

一番正解に近い答えだ。

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正当化してくれるのは自分以外にいない。

壊れかけた心で自分を正当化するんだ。

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裕翔「ﾊﾞｶだな、俺…………」

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