□Story.76 ページ26
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侑李「A、先輩の言葉聞いたでしょ。
あれは、兄妹に戻るってことだよ。」
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お昼休みの理科室。
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侑李は準備室のドアに寄りかかりながら
丸椅子に座っている私にそう言った。
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あ「だから、何…………お兄ちゃんが私を
妹としてみたって、私はお兄ちゃんを……」
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侑李「止めろ、それ以上言うな。」
あ「言うよ、私はお兄ちゃんが……」
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侑李「だから、やめろってば!
それ聞かされる俺の気持ち、分かってんだろ。」
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私とお兄ちゃんのせいで色々な人が
苦しむのは分かってる。
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だけど、好きって気持ちは……
“愛する”って気持ちはそんな簡単に消えない。
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忘れられないの。
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あ「侑李、私…………」
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侑李「お兄さんを想っててもいいよ。」
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侑李の手が伸びて私の手をぎゅっと掴むと
昨日と同じく優しく抱きしめてくれた。
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侑李「好きになっちゃったヤツの弱みだよね。
他のヤツを想ってても、傍にいてあげたいって思うの。」
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あ「……………ダメだよ。
私、侑李に甘えちゃ……「それでもいいよ。」
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侑李「結局、俺とA……一緒なんだよ。
どれだけ傷ついてもいいから傍にいたいんだよね。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時