■Story.75 ページ25
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翌日、Aと顔を合わせるのが辛すぎて
いつもは遅刻ギリギリなのに、家を早めに出た。
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涼介「珍しい、明日は大雪だな。」
裕翔「遅刻常習犯のお前に言われたくない。」
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きっと、俺が早く学校に来ることが
分かっていたんだろう。
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教室に着くと涼介が待ち伏せしていて
席に着くと、俺の前の席に座ってニコリとほほ笑む。
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裕翔「何なのその顔。」
涼介「んー、イケメンな顔。」
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裕翔「黙れ。」
涼介「ひどっ。」
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裕翔「俺が酷い人間なの分かってるでしょ。」
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結局、逃げたんだ……俺は。
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自分が嫌になった。
何で生きてるんだろうとも思う。
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涼介「裕翔は何で宮下を選ぶの。」
裕翔「何でって…………何でだろうね。」
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言えない、親友であっても。
俺が妹を選ぶと玲衣が死ぬなんて……
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涼介「裕翔はそれで幸せなの?」
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裕翔「んー…………どうだろ。
まだ分かんないや。」
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Aが好きなのは今も変わらないけれど
玲衣を選ばなければ色々な人が幸せが壊れるんでしょ?
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時