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「Aちゃん、こっちこっち！」
待ち合わせ場所に着くと既にAちゃんはいて、大きなキャリーケースを身体の横に置いて俺を待ってくれてる様子に胸がキュンと音を立てる。
わざわざ会いに来てくれた、そのことがほんとうに嬉しいんだ。
少し大きな声を出したからか慌てて寄ってくるAちゃん。
大丈夫、大丈夫。
案外バレないからと言っても、周りをキョロキョロしてて逆にそっちが怪しいから。
Aちゃんはホテルさえ教えたら自分で行くのにって言うけど、俺は少しでも早く会いたかったのに。
｢少しの時間でも会いたいって思うじゃん｣
自分ばかり好きな想いが募るのが歯痒い気持ちと、こんなこと言っちゃう自分に恥ずかしくなってタクシーの窓から流れる景色を見つめることにした。
そしたら隣から小さな声だったけど、
「ありがとう」て。
うっわ、今顔がニヤけてるな絶対。
俺って単純。
「可愛い」
なんてお姉ちゃんぶるAちゃんにちょっと不満もあるけど。
「Aちゃんの方が可愛い」
て、言えば握った手に熱がこもったから、満更でもないんじゃないかなって。
.
「ただいま〜」
南座へと戻って軽く食事をとりながら、夜の部の変更点とかないか確認する。
浮かれていたけど、舞台は集中しないと怪我に繋がるからここは真面目に。
そして公演前の準備も終わり舞台へと立った。
.
「佐久間、お前 今日帰って来ないんだろ？」
舞台終わり、帰り支度をする俺の楽屋を訪ねてきたのはふっか。
「うん、まあ…」
「だったらちゃんと連絡取れるようにはしとけよ？」
「ん、了解」
もしかして怒られるかなと思ったけど、案外普通に受け入れてくれた。
ま、仕事以外のプライベートはそれぞれで管理しろって感じだしな。
Aちゃんにもうすぐ戻るってメッセージを送って、さっさと支度する。
今日はいっぱいAちゃんを補給したい。
せっかく恋人になったんだから尚更ね。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
