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お風呂から上がってきたAねぇはドアから赤く火照った顔だけ出している。
くすくす。
予想通りの反応だわ。
俺が着てもデカいトレーナーだから、Aねぇなら下半身は絶対隠せる絶妙な丈感だと思うから、ズボンを貸せって言う要求は受け入れません。
恥ずかしそうにリビングに入ってきて、俺の傍にペタンと座るのも、膝が見えるのを阻止しようと裾を伸ばそうとする仕草も、
｢伸ばさないでよ〜｣
｢じゃあ、下も貸してよ｣
｢やだね。だって女の子に彼シャツ的なことしてもらうのは男のロマンだ！｣
プクッと頬を膨らませて睨んでくるその表情も何もかも可愛い。
Aねぇを足の間に挟むように向かい合わせに座れば、少し慌てた様子に嫌な気分はしない。
ほらちゃんと意識してよ？
｢え、なに？｣
｢俺ねアニメオタクなのよ｣
｢うん｣
｢食事のあとデザートに果物つけてくれると嬉しいな｣
｢あ、そう言えば昔もそうだったね｣
｢お茶系とコーヒー苦手な…って、これは言ったか｣
｢うん、聞いた。ねえ、どうしたの？｣
どうしたの？じゃないよ。
もっともっと俺を知って？
もっともっと俺を見て？
｢知ってほいしの。昔の俺じゃなくて、今の佐久間大介を｣
｢大ちゃん、｣
｢ねえ、俺ってさAねぇには子供に見えてんの？｣
｢…えっと、｣
Aねぇは視線を泳がせるけど、俺は絶対に逸らさないから。
｢なんかさ久しぶりに会った時から俺の事可愛い可愛いって感じっしょ？ まあ、それも悪くはねぇけどさ、でも俺これでも２６歳の男なんだよね｣
｢だって大ちゃんはずっと可愛い、｣
｢カッコイイ俺はいないの？｣
好きな人にはカッコイイって思われたいじゃん。
Aねぇが俯くから、顔を覗き込んでAねぇを見つめる。
笑いは一切無しの真剣そのもの。
｢大ちゃん、意味わからないよ。大ちゃんはいつも可愛いくて、優しくて、泣き虫で、｣
｢それは子供の俺だよね｣
｢だって、知らない…から、今の大ちゃんを、私…｣
だったら教えてやるよ？
その変わり、Aねぇのこともいっぱい教えてよ？
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
