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｢佐久間ってさ、好きな人居ないの？｣
｢…え、なんで？｣
高校生の時、突然ふっかに聞かれた。
なんかこういう話って小っ恥ずかしくて、いつもみんなが話してる時は聞き役に徹してたんだけど、今日に限って誰も居なくて。
｢佐久間と阿部くらいじゃん、浮いた話聞かないの｣
｢……それはお前や翔太が遊んでるから｣
｢遊んでねぇわ！ちゃんと清きお付き合いだわ！｣
｢それが既に怪しい｣
｢いや俺の話はよくてさ。ほんとマジで居ないの？｣
居ないのかって聞かれたら、パッと浮かんでくるのは彼女の顔。
色が白くて丸顔で、笑うと頬がピンクに染まる優しい女の子。
｢お、その顔は居るな？｣
｢教えな〜い｣
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Aねぇが何処にいるかも分からないまま、俺は二十歳を迎えた。
今頃何処で何をしてのかな？
見上げた空は何処までも青いけど、この空をAねぇも見てんのかな？
Aねぇへの気持ちはずっと胸の奥にしまったまま、仕事を通して色んな出会いを繰り返しているうちに俺はだんだん社交的になっていって、人と関わること仕事の楽しさを覚えていって、
いつしかAねぇのことを思い出す頻度は減っていった。
でも決まって思い出す時がある。
それは俺に彼女が出来た時、良い子だなぁって思って付き合ってみるけどデートしてみたり男女の関係になればなるほど、忘れかけてた想いってのが胸の奥から湧き出てきて、
『 ごめん、別れよ』
長続きしなかった。
だからそのうち割り切った関係しか持たなくなって、俺は仕事に集中するようになった。
もしかしたらAねぇが俺を見つけてくれるかもしれないって。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
