赤 ページ50
「お疲れ様でしたー！」
「A、ほんとにおれ、送ってくぞ！？」
「まだ明るいし大丈夫だよ、ありがとう！」
心配してくれる翔ちゃんに手を振り、先輩方に頭を下げて合宿所をでる。
夕食を作る時まで潔子先輩とかえれる〜なんて浮かれていたし、その話を先輩としていたのだが、
しっかり反対方向ということが判明し、一人ぼっちの帰りになってしまった。
耳にイヤホンをつっこみ、寂しさを紛らわす。
「( ちょっと飲み物だけ買って帰ろ )」
いつもより少し長い帰り道。
ちょうどお茶を切らしていたし、沸かすのも面倒だから買っていこうとコンビニに入ると、
もうすぐ９時になるというのに騒がしい声が聞こえた。
部活帰りの高校生だろうか。
バスケ部とか、野球部とか、帰るのこんくらいになるとことあるのかなぁ。
「( お茶お茶……あった )」
お茶を取ろうと手を伸ばす。
……さて。
どうしたものか。
普通、需要の多いものは一般人の視線の高さに商品を置いておくはずなのだが、
私お気に入りの地方限定『濃〜い・く〜て〜茶』は何故だか一番上の棚に置いてあった。
このやろう！！こんなにおいしいのに需要がないっていうのか！！！
なんで一人奮闘していても意味ないし、店員さんに頼むのも気が引けるし別のお茶にするか、と大人しく諦めようとした時、
ふと隣に部活帰りっぽい男の人が並んだ。
「( わ、邪魔だったかな…… ) 」
「はい！」
「っえ？」
静かに距離を取る前に、目の前に私が先ほどまで格闘していたくーてー茶が差し出された。
「これですよね！とりたかったの！」
「え……え！あ、ありがとうございます！！」
「これっておいしいんですか？」
人懐っこい笑顔を浮かべる彼。
見たことない顔だから、先輩だろうか。むちゃくちゃ優しいじゃないか。
「おいしいですよ！飲んだことないんですか？みんな苦いって言うけど、私は好きな味です」
「へー！芝山！やっぱこれおいしいんだって！先輩のやつこれにしよーよー！」
「えー、でも苦そうだよ」
ガタイのいい彼の後ろから少し背の低めの男の子が顔を出す。
見た目は一年生っぽいけど、ワンチャン他のクラスの子っていう可能性もある。
くすくす笑って自分はレジに行った。
.
微妙な終わり方……引き続きお楽しみください！
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
