頼 ページ45
「あのさ〜……きいてくれる？」
ちらちらと周りを気にしつつツッキーを見つめる。
忠は体育当番でいないし、
私が朝練に参加して戻ってくる時間帯はあまりみんな教室にいないし、
今しかない。
ツッキーはスマホから目を外して「早く言え」と言わんばかりの視線を向けてくる。
「昨日ーー」
「おーい、山口おるかー」
突然先生が教室に入ってきて反射的に立ち上がってしまった。
後ろからぷ、と吹き出すのが聞こえる。
この……！
「た、忠なら日誌取りに行きましたよ」
「あちゃー！いれ違ったか！」
入ってきたのは男子の体育を担当している先生だった。
先生は芝居がかった感じで自分の頭に手を当てる。
「じゃ、お前
「「え"」」
「じゃ、頼んだぞ〜」
「ちょっ、待ってください！なんで私たちっ……」
「山口の友達だろ〜」
そりゃ、そうだけど。
教室の隅に置いてあるのは体育で使うのであろうよく分からない重そうな器具が入った段ボール箱。
仕方なく席を立つが、ツッキーは全く動こうとせず。
「あ、行ってくれるんだ。よろしく」
「え？！先生私とツッキーに言ったよね？！」
「どうだっけ。まぁ、いけるデショ」
……ツッキー見た目からひ弱そうだもんな。
私だけでもいけるか……少し気合を入れて段ボールの下に手を入れる。
「A大丈夫かー？」
「手伝おうか？山口じゃねぇけど！」
「たぶん大丈夫ー！よっこい……わっ、」
声をかけてくれたクラスメイトに断って思いきり持ち上げようとしたのだが、
想像以上に重く、箱の中の重さのかたよりに対して持ったところがよくなかったのか、持ち上げたところでぐらりと身体ごと傾いた。
やばい、
そう思って目を瞑ったが衝撃はこなかった。
「大丈夫か？言わんこっちゃねーよ」
「わー！！ご、ごめん」
「まじでもつから」
「ヒュー、かっくい〜。山口じゃないけどな！！」
「うっせー」
クラスメイトの子が支えてくれたのだった。
恥ずかしさに慌てて「ほんとに大丈夫！」と飛び退き、またバランスを崩すーーが、
トン
と壁が支えてくれ転ばずに済んだ。
ん？壁？ 怪訝に思って顔を上げると、
「つ、ツッキー……」
→
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
