愚 ページ24
「また明日なー！」
「うん、またね！！」
翔ちゃんの後ろ姿が消えた瞬間、引き上げていた口角が下がった。溢れそうになる涙をグッと堪え、鍵を開けて家の中に入る。
「はぁ〜……」
ドアを閉めた瞬間、溜息と涙が溢れてきた。
そんなに涙腺の緩いタイプではなかったはずだ。ぐずぐず鼻をすすり、ソファに身を投げる。
しばらくクッションに顔を押しつけ涙を止めたあと、電気をつけずに真っ暗の中青い鳥のアプリを開いた。
http://uranai.nosv.org/uploader/common/f/3/0/f30c46a21de3afa89ab16d3874529804.jpeg
ツイートすると、誰に見られていなくても誰かに弱音を聞いてもらった感じがして、気分が楽になる。
真顔でツイートしたあと、ぐず、とまた鼻を啜ってクッションに顔をうずめる。
……あたまいたい
ピコン
「……赤梟さんだ」
通知を見て、すぐに開いた。
いつもはリプをくれるのに、今日はＤＭだった。
『人間関係？』
『そんなとこ。いろいろあってさ、出しゃばりすぎた……』
『俺でよかったら話聞くよ』
赤梟さんは何も関係ないのに、申し訳ないなっていう気持ちより
話を聞いてもらって楽になりたいという気持ちの方が圧倒的に勝った。
赤梟さんは話を聞いてくれるためにわざわざＤＭにきてくれたのだと信じて、文字を打ち込んだ。
.
『ーーそういうことかぁ。それで、出しゃばりすぎた、と』
『高校入ってマネージャー楽しすぎてさ……そりゃそうだよなぁって気づいて、考えれば考えるほど嫌なことしか思い浮かばなくて……』
話し終える頃には涙も鼻のぐずぐずもだいぶスッキリしていた。
『でも、迷惑だって直接言われたわけじゃないんだよね？』
『そうだけど、私１年生だし、言えないだけだと思う』
『そういう態度をとられたの？』
『……そういうわけでもないんだけど』
文字を打ちながら今日のことを思い出す。
ツッキーに言われるまで、何もかもが上手くいっていると錯覚を起こしていたけれど、
これからもうまくいくと信じて疑わなかったけれど
……わけがわからなくなってきた。
『じゃあまだ分からないだろ。そのエースさんが何を思ってるのかなんて』
たしかに、そうだけど、
『それでも気になるなら直接聞いてみたらどう？考えるより先に行動しろ、だよ』
……直接、きく、か。
きく、かぁ……
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
