捻 ページ3
徹くんがサービスゾーンに立ったとき、ぴっとツッキーの方を指したので、
思わず
「性格悪っ……」
って口がにやけた。
徹くんは私と話している時やアップの時に烏野のプレイをじっと観察していたのだ。
そして、ピンチサーバーとして徹くんが付け入るための情報を把握した。
流石徹くん。よく見ているし、それでいて指差し予告なんて性格が悪い。
そういう人が、勝ちを手に入れるのだ。それがわかって、楽しみで、口元がにやけてしまった。
ピッ
ホイッスルがなると同時にボールを上げ、徹くんは完璧なフォームで跳んだ。
ドッッとえげつない音がする。
コース完璧。
ボールは一直線にツッキーの元へ。
「うっ……！！」
取りにくいわけじゃない。
むしろ敢えて手元を狙って飛んできた。なのに、だ。
ツッキーのレシーブでワンクッションをくわえたはずのボールはそのままの勢いで二階のパイプにぶつかる。
「……っすごい…………！！」
フォームは飛雄に似てるけど、スピードとか勢いは段違いだ。
去年より、成長してる。
それが一目で分かった。思わずじっと徹くんを見つめていると、徹くんが横目で私を見た。
そしてすぐに逸らされる。
見ていろ、もっと注目しろと言っているように思えた。
「……じゃあ、もう一本ね」
ピッ
徹くんはまた先ほどと同じフォームで、コースで打つ。同じスピードでまた同じようにツッキーの元へ飛んでいく。
なんてコントロール力。
青葉城西が２３点になる。さっきまで３点も離れていたのに、もう１点差だ。
「よし、こい！」
烏野も考えた。
ツッキーと翔ちゃんを端にやり、レシーブが得意な澤村先輩がコートの大部分を守る、ってことか。
ナイス判断。
ピッ
「でもさ、一人で全部は守れないよ！」
コートの端を狙うことで、アウトラインを超えないように意識して威力が弱くなる。
「っ！！」
「ツッキーナイス！！」
私も青城側のコートで声を上げる。
が、青城にとってはチャンスボールになってしまった。
今の前衛は翔ちゃんに縁下先輩と、ツッキーや影山の高さのあるブロックはできない。
余裕のあるトス。金田一くんがスパイクに跳ぶ、が
「ッ！(このチビ、なんで……！)」
「翔ちゃんナイスワンチ！！」
翔ちゃんがいながらフリーで打てるわけない。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
