揄 ページ14
忠は私がツッキーのことが好きなんだと思っていたらしい。
「いやなんで？！」
たしかにツッキーは好きだけど、それはクラスメイトとかチームメイトとしてであって、
そんな素振りを見せた記憶は全くもってないのだが。
「なんでって……なんでだろう」
「えぇ？」
「うーん、でも多分……俺って小学生の時からツッキーと一緒にいたからさ、その、俺と仲良くしてくれる女子みんなツッキーのこと好きだと思っちゃう、……んだろうなあ」
自信がなさそうに頬を掻く忠。
……なるほどなぁ。
ツッキー背高いし美形だし、私の友達にもひっそりと人気がある。
たまに私が部活中にツッキーを見ていると、すかさず忠は「ツッキーすごいだろ！」って飛んできて、
そのまんま続けて「ツッキーはね！」って嬉しそうに話し出して「おい山口」「ごめんツッキー」ってやりとりをしていた。
そーいうのを見てるだけでも忠がどんなけツッキーが好きか伝わってくるけど、
ツッキーばかり立てて忠は自ら影になっているようにも思えた。
「ご、ごめんね、勝手に勘違いして……」
「それはいいんだけど！
私はさ、忠とは普通にちゃんとした友達だと思ってる！」
クラスでは平和とか言われてるけど！！
「でもって、私は忠に輝いてほしい！」
「か、輝いて？」
「そう！」
今年の烏野一年生組はたしかに天才、バケモノ、ノッポとインパクトが強烈だけど！！！
「忠はーー」
キーンカーンカーンコーン
「あっ、……やっべ！！！」
移動教室の途中だったことを、忘れていた。
「引き止めてごめん！！走ろ？！」
「え、あ、うん！！あれ？！ツッキーは？！」
「置いてかれたああああ！！！」
このあと二人して走って教室に飛び込んだのを
またからかわれるのは予想がついた。
.
「日直仕事多すぎ……！」
他の子の時はこんなになかったと思うんだけどな！
生徒いじめだ……なんてぼやきながらノートの束と共に階段を下りる。
授業が少し早めに終わってラッキーなんて思っていたのに。
チャイムが鳴る前に出てもいいから静かに持ってってくれって、ただのパシリだ。
まぁいいや、ついでにジュース買ってこ。
と、徐においしそうなお弁当の匂いが私の鼻を掠めた。
「( 購買か )」
せっかくだしいってみるかぁ。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
