二十六 ページ29
つ「Aちゃん!大丈夫だった!?」
杏「ありがとうございます……!」
みんな朝ご飯を食べ終わり、集まりもまばらになった頃、あの子たちが泣きながら抱きついてきた。
貴「ちょっ…泣かないで……。」
動かなくなった時はどうしようかとーー!、とまた涙を膨らませるつくしちゃんたち。
少しだけ抵抗する中、
抱きつかれた時、割と嫌な気持ちにはならなかった。
あの人がいなくなったばっかりの私なら突き放しているだろうに…。
それにこの子達からはやはり、懐かしく、感じていたい温もりがある。
今にも涙が溢れてきそうだ。
頭の中にまた同じ声が響く。
『もしかしたら薄っぺらい絆かもしれない』
ううん、そんなことないよ、大切だよ。
私には『皆んな』が必要だよ。
『置き去りにされて裏切られるかもしれない』
絶対にそんなことはしない、ありえない。
『けどずっと、私たちが大人になっても一緒だよ』
もちろんだよ、
そこまでであの声は聞こえなくなった。
つくしちゃんたちが抱きついているだけ…。
結局誰だかも分からなかった。
つ「?どうしたの?」
杏「も、もしかして重かったですか?」
思い出せないのにどうしようもない愛しさが込み上げてくる。
とりあえず私は立ち上がって、つくしちゃんたちに言う。
貴「早く行かなきゃ、マネージャーとして…!」
二人が、うん!と頷いてくれた。
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Jizeru(プロフ) - 続編にいきました!今後もよろしくお願いします! (2019年8月3日 22時) (レス) id: 0000a373c1 (このIDを非表示/違反報告)
Jizeru(プロフ) - 更新は1日には三回くらいの予定です。ありがとうございます! (2019年7月24日 17時) (レス) id: 0000a373c1 (このIDを非表示/違反報告)
グリーンY(プロフ) - すっごく面白いです!!!あと人とは...!?続きが気になりますねぇ!!更新頑張ってください!、 (2019年7月24日 16時) (レス) id: 36fde917ab (このIDを非表示/違反報告)
Jizeru(プロフ) - 頑張ります!遅くなってすみません! (2019年7月24日 7時) (レス) id: 0000a373c1 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!あの人がとても気になるしこれからどうなっていくのか分からないのでとても続きが気になります!更新楽しみにしています! (2019年7月23日 23時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジゼル | 作成日時:2019年7月19日 21時