烏野2年の孤爪さん

カラスが6羽 ページ8

夢主side







『...フフ』




なんか、ノヤと違って可愛さがある。

なんだろ、ノヤよりアホっぽいのかな？あと年下特有の幼さがあるよね、だから可愛いのかも。

あとちょっと臆病なのが仁花に似てる。






そんな彼の頭に、つい手を乗せて撫でてしまう。





日「ﾋｪｯ…！な、なななな！！孤爪さん？！」

『...あ、ごめん...つい...』


日「い、いえ！大丈夫です！！」

『えっと...翔陽、敬語とさん付け...無しでいいよ。あと、苗字は呼ばれ慣れないから...出来れば名前で...』



『部活とかの上下関係、あんまり好きじゃないし...』






そう言うと一瞬キョトンとし、考え込む翔陽。するとそんなもんかとでも言うようにA！と呼ぶ。






『えっと...飛雄も、翔陽と同じで、いい...』



すると、飛雄は首を横に振る。



影「...いや、尊敬する先輩に対してタメ口と呼び捨てはキツいッス。」






いや、1回のレシーブで簡単に人を尊敬するなし(((






『う、うん...まあ...うん(諦め)』







飛雄ってもしかしてアホの子...？こんな頭良さそうなのに...？





すると

日「なあなあ！Aってなんであんなにレシーブ上手いんだ？中学の時とかやっぱバレー部だったのか？！」




ぴょんぴょん飛びながら嬉しそうに語る翔陽。

うーむ可愛い。




まあ、質問の内容は昨日、ノヤに質問されたのと同じ内容だったのでかくかくしかじかで説明。






ここからは私の質問だ。


『2人は、どうして昼休憩にここでバレーしてるの？』

『...2人とも、バレー部だよね？だったら、体育館ぐらい貸してもらえるんじゃ...』





そう言うと、2人は渋い顔になり事の経緯を説明した。


.


.


.


.



.





『ﾌﾟｯ、あはははっ！！』





こんなに声を上げて笑うのは久しぶりだ。


だってそうだろう。





入学式の放課後、2人で喧嘩して教頭のカツラを吹っ飛ばして体育館を追い出されるなんて、笑わない選択肢は無い。

しかも来週のミニゲームに勝たないと、飛雄はセッターが出来ないときた。






さらにさらに、ミニゲームに勝つために初心者同然の翔陽を、Lvカンストしてる飛雄がシバいてる。









日「わ、笑うなよ！！」

『い、いや...笑うなって言う方が無理あるよ...ふふっ』

影「そんなに笑えるんすか？」

『そりゃあね...』









あーこんなに笑ったの久しぶり、表情筋筋肉痛になりそう...

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