さあ行こう！鬼滅の刃の世界へ！！

6話目 ページ8

『あ…』


その鬼は患者さんたちを食い荒らしているところだった


声を出した私の方をゆっくり向く



＿ﾆﾔﾘ


不敵に笑った後、狙いを私に定める


鬼「なんだーもう1人いたのか…しかも稀血！女！今日は運がいいなぁ…」



『あ…あ、な……』


恐怖で声が出ない

出そうと思っても体が拒否しているみたいだ


家族を殺したのがこいつだと分かっているけど、今自分の体を支配しているのは怒りではなく恐怖だった


前に見た鬼よりもっとおぞましい容姿に足がすくむ


＿喰われるかもしれない


そう思うと涙が止まり、代わりに冷や汗が溢れ出す

単純に怖い

頭の中はそれ以外考えられなくなっていた


鬼「さあ…どこからいただこうかなー？まず右腕をちぎって、内臓をいただくのもいいなあ…それからそれから…」


ゾゾッ…


『あ、ああ…』



鬼「血鬼術 薔薇蔓！！」


ボコッ


『！！』



鬼がそう言うと、薔薇の蔓が地面を突き破って出てきた


1本目は頰を擦りながらも避ける


鬼「ほお…これを避けるか…鬼狩りたちはこれすらも避けられず俺の食料となったというのに…」


そして2本目も出す


1本目に気を取られていた私は2本目に気づかなかった

私に蔓はきつく巻きつき棘が身体中を深く突き刺す


『…い"ッ！！！』


棘が皮膚を貫きブスブス音を立てて刺さっていくのが分かる

ものすごい痛い



鬼「どう？痛い？大丈夫？俺の血鬼術はね、突き刺した棘から身体中の血を吸っていくんだよ。ほら、血が抜けていくでしょ？すぐ楽にしてあげるからね」


『や…め……』


棘がどんどん血を吸っていき、つぼみが花を咲かせていく

白色だった薔薇の花はみるみる血の赤色に染まっていった


蔓がきつすぎて腕や脚や肋の骨がバキバキ音を立てながら折れる


『う…』




気を失う直前




知っている声がした









「水の呼吸 弐ノ型 水車」

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